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「黒、どうだった?良いの有ったか?」

悪友よ、僕の顔を見れば分かるだろう。


「聞きたいのか?」


「当然だろ。背中(いのち)を預ける相手だぜ」

エリーを含めた4人の8つの目が、僕を見ている。驚く準備は出来ているのだろうか?


「サービスの良いクラス鑑定所だったぞ。鑑定してくれただけでなく武器までくれたぞ。これだ」

どうやら出来ていなかったらしい。


「………お兄ちゃん、それってサイコロだよね」


「おう。クラスは勝負師(ギャンブラー)でサブクラスは芸術家(アーティスト)だ。そのダイスは勝負師の唯一の武器にして最高装備なんだぞ。流の背中は僕に任せろ」

皆が一気に引くのを感じた。もっと敬意を持ってくれないか?3人はともかくとしてエリーは特に…………


「お兄ちゃん、何でそれを選んだの?真面目に魔王を倒す気有るの?これではまるでニートの遊び人じゃない」

真面目に倒す気は無いが、面白可笑しく倒す気なら有るんだぞ。それにしても流石は同じ環境で育った妹だな、ツッコミが同じだ。


「選択肢が勝負師しか無かったから仕方ないだろ。それに………」


「アッ君、お姉ちゃんも言い訳は聞きたく有りません」

ヤバイな。また、めっちゃ怒ってらっしゃる………これは、王と会った時の比では無いぞ。


せめて最後まで話を聞いて欲しいのだが、勝負師って可能性()がいっぱいのクラスなんだよ。


「まぁまぁ、怒るなよ。黒の事なら大丈夫だろ。日本でも、まともじゃなかったからな。それに俺達もいるんだ、俺達が守れば良いだけだろ?」


「守られる必要は無いんだけどな」

桜姉と流のやり取りを横目に、他人には聞こえないくらいの小声で愚痴を溢してしまった。


「日本?皆様も父と同じ日本の出身何ですか?日本ってどんなところですか?小さい頃から聞かされていて気になっていたんです」

そう言えば、王の本名も日本人ぽかったな。偶然か?


「それは夜にでも話したげるよ。それよりも、エリーのステータスはどうなの?」


「私ですか?皆様と比べても対した事では有りませんよ」


「お願い、見せて」


「分かりました。その代わり夜を楽しみにしてますね。私のステータスは、これです」




イスト・ヴァイン=エリシア

イスト国王女/魔導士

Lv 21

HP 800

MP 1200

攻撃力 200

防御力 300

素早さ 100

魔法攻撃力 800

魔法防御力 800


属性

琴座(リラ)☆☆☆


スキル

回復魔法

補助魔法


称号

〈王女〉

〈第二王位継承者〉




エリーでこれか…………王の、旧勇者のステータスも知りたいところだな。成長の目安が欲しい。


「驚かれたでしょう。私達、ファンダルシアの民は皆様とは違いステータスの上昇が低いのです。お父様は旧異世界人と言う事も有り私よりも遥かに強い力を持っておりますが、母に似た私は優れた才能を持ち合わしておりません」

確かに能力値には驚いたな………はっきり言って僕よりも強い。ステータスだけで戦うなら負けそうだ………いや、確実に負ける事だろう。


「うん。驚いたよ。エリーはLv21なんだね。それにステータスもお兄ちゃんより強いし。


「えっ!!どう言う事でしょうか?」

勝負師と言うクラスが判明した時よりも驚いてるよな。


「どう言う事って、そのまんまだけど………お兄ちゃんステータス見せてあげたら」

あまり見せたくは無いのだが、こちらだけが見ると言うの僕の主義に反する。


「仕方ないな。エリー、かなり低いステータスだが見ても驚くなよ」


「はい。では失礼します」


「………………」

あ~ぁ。だから、前もって驚くなと言ったんだ。


「………失礼しました。黒様、ファンダルシアで生きて行けるのでしょうか?」


「えっ!!そんなに酷い?」


「はい。下級の魔物1体相手なら勝てると思いますが、魔物が集団なら…………」

改めて事実を突き付けられると、辛いな。この世界の魔物は思っていたよりも強いらしい。


まぁ、まともに戦う気は、さらさら無いんだけどな。






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