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「今日は、俺たちの結婚式に来てくれて本当にありがとうございます!」

 腕を組んでチャペルの階段を降りながら、俺とあずさは集まった仲間たちのフラワーシャワーをたっぷりと浴びていた。ウエディングヴェールを海辺からの風になびかせたあずさの横顔は、女神の彫刻のように美しい。

 くるりと後ろを向いた花嫁の白いレースの手袋からブーケが放たれる。大ジャンプしてそれを受け取ったリンダの顔はぱっと輝き、その隣に立つ男性の元に小走りに駆け寄って行く。そこには涙ぐんだモヒカンが立っていたが、サラサラヘアーの会社員風の髪型になっていて俺は最初は誰だか分からなかった。

 日本でのウイルスの嵐も過ぎ、一年前に俺とあずさは帰国していた。あずさの両親も避難が早かったのでなんとか無事だったようだ。山奥に自治体のコミュニティが作られ、その閉鎖された場所でひっそりと暮らしていたらしい。

 今日から俺とあずさは一緒に住むことになり、横浜に部屋を借りていた。そして、これを機に小さな結婚式をあげようと思ったのが半年前の事だ。

「謙介さん、そしてあずさ、おめでとう! 本当に良かったな。二年前はこうして結婚式ができるなんて考えもしなかったよね」


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