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「私が聖女に相応しいわ!」と言われたので譲りましたが

作者: 井上さん
掲載日:2026/08/11

短いです


フィクションです

 聖女の私に、声を掛けてきた令嬢。



「私が聖女に相応しいわ!」


 どこが相応しいのか分からないが、自分で言うのだからそうなのだろう。


「それなら、譲ります」


 私は言った。


「ありがとう!」


 令嬢が嬉しそうに言った。


私は神官に、この令嬢が新しい聖女です、と伝えて、神殿を出た。






 聖女の祈りの時間。


祈りと言ったって、祈った振りして時間つぶしてるだけでしょう?と、令嬢は思っていた。


聖女になって、カッコいい王子と婚約したいのだ。



 しかし、神官が教えた祈りの方法は…






 反復横跳び。




 真顔で実演する神官。


「ちょ…ちょっと待って…何なのよこれ!」


 令嬢は神官に聞いた。


「脳筋の女神が、聖女を鍛える為に、祈りの時間は反復横跳びしろとの命令です」


 神官は真顔で答えた。

昔、祈ったまま動かない聖女が、体調を崩した為、心配した女神が運動しろ!と言った…らしい。

 だが、祈りの間は狭い。


だから、反復横跳びになったという。



「何なのよ脳筋の女神って!?」


 令嬢は混乱した。


「脳筋の女神です」


 神官は、相変わらず真顔だ。


「さあ聖女様!早くしてください!」


 神官に急かされた。


「嫌よ!」


 何で反復横跳びしなきゃいけないのよ!


「自分が聖女に相応しいと言ったのでしょう?」


 神官が追い詰める。


「嫌〜!」


 令嬢は泣き叫んで逃げ出した。






 私は、森の中で(誰にも見られないように)(見られたら不審者扱いされそうだから)反復横跳びしながら


「女神様…私、神殿に戻らないといけないですかね〜?」


 と聞いた。


『そうNE〜貴女は素直DE頑張り屋さんDAKARA、戻ってくれたら女神は嬉C〜』


 女神から返事があった。


「分かりました」


 私は、神殿に戻る事にした。


『さっすが私のかわEせいJO〜』


 脳筋の女神は、今日もご機嫌だった。


読んでいただきありがとうございます

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まさかの反復横跳びで噴いた麦茶の返還を求めます
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