表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/10

第2話:初日のお客様

翌朝。

俺は手書きの看板を店の前に立てた。

【カフェ・ミルフォード】

本日開店!

美味しい料理とコーヒーをご提供します。


《メニュー》

・オムレツセット:銀貨1枚

・トーストセット:銀貨1枚

・コーヒー:銅貨5枚

この世界の通貨は、銅貨、銀貨、金貨の3種類。

銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で金貨1枚。

村人に聞いたら、食事は銀貨1枚くらいが相場らしい。

「さて、お客さん来るかな……」

不安と期待が入り混じる中、店を開けた。

そして――

「おはよう!新しい店って、ここか?」

最初のお客様が来た。

20代くらいの男性。がっしりした体格で、腰に剣を下げている。

「いらっしゃいませ!」

「俺はトム。この村で冒険者やってる。といっても、Fランクだけどな」

「冒険者さんなんですね!」

「ああ。ところで、オムレツセットってどんな感じ?」

「オムレツとトースト、それにサラダとコーヒーがつきます」

「いいね。それ頼むわ」

「かしこまりました!」

キッチンに戻って、調理開始。

オムレツ、トースト、サラダ。

コーヒーは、前世で使ってたドリップの知識を活かして淹れる。

そして――

全ての料理に、『調理の祝福』が発動した。

【調理の祝福】が発動しました。

・オムレツに『体力回復・小』が付与されました。

・トーストに『疲労回復・小』が付与されました。

・サラダに『解毒・微』が付与されました。

・コーヒーに『集中力向上・小』が付与されました。

「すごい……全部に効果がつく」

料理をトレイに載せて、トムさんのテーブルへ。

「お待たせしました!」

「おお、うまそうだな!」

トムさんは嬉しそうに、オムレツに手をつけた。

一口。

二口。

そして――

「――!?」

トムさんの目が見開いた。

「これ……なんだ、この料理!?」

「え、まずかったですか!?」

「まずいどころか――超うまい!しかも、体が軽くなった!?疲れが一気に取れた!」

「本当ですか!」

「ああ!これ、回復効果がついてるだろ!?俺、冒険者だから分かる。これ、回復ポーション飲んだ時と同じ感覚だ!」

トムさんは興奮気味に、残りの料理も次々と平らげた。

「トーストもうまい!サラダも!コーヒーも!!」

「ありがとうございます!」

「店長、あんた何者だ?こんな料理、王都でも食べたことないぞ」

「いや、ただの料理好きです……」

「謙遜すんなって!この村に、こんな店ができるなんて!」

トムさんは会計を済ませると、こう言った。

「俺、明日も来るわ。それと、冒険者仲間にも教えとく!」

「ありがとうございます!」

こうして、初日は大成功。

トムさんの口コミ効果で、翌日からは次々とお客さんが来るようになった。


ーー第3話に続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ