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終後レシア・君のために僕は戦う  作者: ラ・ラ・ラ
1/1

そこは監獄であった。

「ふぅーはぁー!」

僕は監獄でもう1年と牢屋に閉ざされていた、僕は罪人の終後レシア

一年前気づいたら僕は牢屋へ捕まえられており、看守のディアに捕まえられた理由を聞いたのだ、そしたら

闇魔法で大量に人を殺した有名な千人殺しであると言ってきたのだが、何も理解できなかった。

そんなことした覚えは記憶に全く無く、仕方なく牢獄で出れるのを待っていた。

今牢屋へと近づいて来ているのは、看守のディア。


「レシア!レイラ様からの呼び出しです、至急玉座の間へ向かいなさい!」


レイラ様の呼び出し、僕は一年この監獄にいるがレイラ様というこの監獄の主にあったことはなく、

それ以前に、会える機会が滅多にない、それだけ重要なお知らせなのだろう。

牢屋の鍵をディアに開けられ彼女の下へついていく。

ここは地下室の最下層で、特に危険視された者しか来れない、牢屋で他の呼び出しされた者は今まで一人も見かけたことない。

そして僕は最下層の地下十層から最上層の十階まで到達した。

赤い絨毯がかけられ天井にはシャンデリア、壁は金属でできている城のようなところ。


「中へどうぞ!」


と罪人への態度としては優しく接しられた、普通罪人には怒りながら激しい口調で言ってくるはずなのに。


「お、おー!」


そう言いドアを優しく開くと、玉座にレイラというとてもお偉そうな人物が座っていた。

髪は白い輝きを放ち、目には彗星が降り注ぐような異様な輝きを放つとても神々しい存在に見える。


「貴方がかの有名な千人殺しのレシアでしょうか?」

「はいそうですが!」


そう僕が言うとレイラは立ち上がり、僕の前と近づいてきた。


「お願いしたいことがある、貴方に私の配下になってくれないか!」

「・・・配下?なんでこのような罪人を配下にしてくれるのですか?」


レイラは目をちょくちょくつぶりながら、左下を向く。


「それは」と言いながら正面を振り向く。

「この区が今危険な状態だからだ、この国には20の区がある、私の区は今洞の区に戦いを要求している。」

「僕に力を貸して貰いたいということでしょうか?」

「そうです、もし戦いに参加してくれるなら、貴方をここから開放して資金も上げる、だからお願い。」


レイラはそう言い手を差し伸べる。


「分かりました、僕は資金はいらないです、ここで暮らせるなら。」


彼女の差し伸べた手に僕は手を置く。


「ありがとう、それでは最初の任務として戦いが始まる2ヶ月間までにギルドで名を挙げてほしい、ギルドのクエストをこなせば高い報酬が貰える、戦力を増やすのにもちょうどいいだろう、この装備を持っててくれレシア!」


渡されたのは身軽そうな服と金属製の刀、これで戦えというのであろう。


「じゃあ行ってきますよ!」


外へと出てここ鎖の区のギルドへと向かった、レイラに渡されたのはこの鎖の区の店など書かれた地図、これがあればどこにギルドがあるかわかる。


「それでたどり着いたのは・・・」


ごく普通のギルドであった、中は木製でできていて、人が集まって話などをしていて賑わっていた。


「えーっとですね、今日の依頼を聞きたいのですが!」

「良いですよ、初心者コースから上級者コースどれを選びますか!」

「じゃあ初心者コースで!」

「かしこまりましたではこの本から内容を選んでください!」


依頼が書かれた本に書いてある、狼の討伐を指で指す、報酬も5000Gと良いし5体倒せば終わりだから、場所は鎖の大洞窟


「狼の討伐ですね、かしこまりました。」


ギルドの受付の人はペンで狼の討伐のクエストに丸を描き、僕はギルドから飛び出し洞窟へと向かう鎖の区の賑わっている一本道の商店を抜け、下へと続く階段を見つけた、階段の隣には看板に鎖の大洞窟と書かれていたのでここで間違いない。

下へと降りていくとそこには松明で暗い洞窟を照らしている。


「暗いし全然モンスターも人も居ないな!」


ここの洞窟はモンスターが少ないようで、適当に道なりに歩いていてもモンスターは出てこない。

洞窟の性質は岩のようなものでできており、回りには石ころが散らばっていた。

洞窟の天井にある鍾乳洞からポツンと頭に水滴が落ちる。


「出たな、狼!」


ついに一匹の狼を見つけた、見た感じ普通の狼で安心した、魔法がある世界だし人形の狼とか出てくるかと思った。

それにしても、威嚇しているだけで全然襲ってくる気配がないな。

腰に差していた刀を抜き、戦う構えを取った。


「えい!」


そう叫びながら斬ると体は真っ二つに斬れ光とともに消滅していき、目の前には狼の皮と表示された素材と骨付き肉と表示された素材が現れた、僕は素材を拾いしゃがんでる状態から立つとレベルアップと表示される。

その後、『瞬殺』と書かれた『スキル』を手に入れた。


「スキルってなんのことだ?」


そう独り言を言うと、体から白い靄が湧き出てくる、その靄には目と口がついており

「私が教えてあげるよレシアくん!」と話しかけてきた。


「えっと、状況が理解できないんだけど!」

「僕の名前は、自称大精霊くもり、レシア君のガイドさんです、いきなりだけどスキルというのは・・・」


その後スキルについて長話をされてやっと理解した、成長する段階で特定のことや条件を満たすと入手できる能力、または技であること。

そして『瞬殺』というのは相手のレベルが自分より低く小型であった時一撃で仕留められる能力であるらしい。


「くもりさんありがとうございます、じゃあバイバイ!」

「じゃあ僕も貴方の魂へと戻りますね!」

「ふう何かよくわから無いけど、スキル入手と一匹倒せたな、また探さないと!」


くもりという精霊は僕の体の周りをくるくる回転しながら心臓の部分へ戻っていった。

その後僕は狼を五匹倒すことに成功したので、ギルドへと戻っていこうとしたのだが。


「迷った。」


どうしよう、このままでは地上に戻れない、「誰か助けて。」


先程より空洞は大きくなっていき、暗さも増していたので明らかに反対方向なのだが、もはや後ろすら真っ暗で戻ることはできなかった、そしてずっと暗い空洞を彷徨っていた時、「ドスンドスン」という大きな足音が聞こえる。

後ろを振り返ると、目をギラギラと光らせる巨体のモンスターが僕をじっと見つめている。


「どうも。」とモンスターに向かって言うと

「ブウぉぉぉぉぉぉぉン」という長い威嚇をしてきた、その威嚇で地面はとても揺れ地震ではないかと一瞬勘違いするほどであった。


「逃げろぉぉ!」


こんな巨体なモンスターを倒せないと僕は分かっていたので逃げるが、足で「ドン、ドン」と地面を揺らして僕を追いついてくる。

巨体なモンスターはどでかい棍棒を振りかぶるが、逃げながら慌ただしく避ける。


「このまま止まっていても勝てないなら、振り返るのみだ。」


急ブレーキしながら巨体なモンスターへと振り向き、剣を構え高く飛び跳ね思いっきり剣を叩きつける。


「うおぉぉぉ!」


と叫び斬りはなすし「グサッ」という音がなり血吹雪が出るが、辺りは暗く的を外してしまい、腕を斬りはなしてしまう。


巨体のモンスターは斬られた腕の切れ目を掴み「ぐわぁぁぁぁ」というとても痛々しい声を出す。

今は地面に手を付けるほど怯んでおり、巨体のモンスターを倒すチャンスであったため必死に剣を連続で斬りかぶる、斬るたびにとても痛そうな悲鳴と血が吹き、モンスターという人類にとっての敵なのに同情するが、最後に剣を高く上げ最後の力を絞って「終わってくれ!」と言いながら剣を頭に突き刺す。


そうするとまたくもりという精霊が「新しいスキル手に入れたよ!」


「ほぉ?」

「すごいねどんどん成長しちゃうんだねレシア君は!」

「今回のスキルは怒りの雄叫びです、それと魔法も手に入れましたよ、確か無効化、後で確認しといてください!」


その後ギルドへと戻り報酬を受け取りに来た。


「ギルドのお姉ちゃん、狼倒したよ。」


僕はカウンターテーブルにドスンと手を置きながら、そう言う。


「貴方は嘘をついているように見えませんですし、報酬の10000Gを、はいどうぞ」


10000Gを渡してくれたのだがなぜが報酬の量が倍になっており違和感を感じた。


「あのお姉ちゃん、5000Gじゃなかったっけ?」

「あ、それおまけで上げます、今日初めてでしょ!」

「本当にありがとうございます!」


僕は頭を二度下げそう言った。

僕はギルドから出て鎖の区の監獄へと戻っていく、疲れたから飯が楽しみだな。

監獄塔の玉座の間の扉を思いっきり開け「レイラ様、ギルドで依頼を受けてまいりました。」


「ひゃーびっくりしましよもう少し優しく開けてください。」


レイラはとてもびっくりしており飛び跳ねて赤絨毯に転がっていた。


「すみませんとても嬉しかったので、これからは優しく閉めますね。」

「それで初任務はどうであったか?」

「成功です、10000Gもらいましたよ。」


僕はとても嬉しかったので思わずピースをしてしまう。


「すげー、初任務なのにやるじゃんレシア君、今日は豪華なお食事を用意してありますので、早めに食べてください、場所は玉座の間を出て12番と書いてある部屋です。」

「じゃあ食事行ってまいります。」


僕は部屋番号12番と書かれた部屋を探しに行きあっという間に見つかった。

ドアを開けるとそこには海鮮や巨大な肉など豪華な料理が揃っている。

一人の少女が僕に近づいてきた、「私リーヤ今日から貴方のパーティに入ります。」

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