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粉微塵  作者: ゼノ
3/7

帰路に着く

日が沈みかけ空が赤く染まる頃、授業は終わり下校の時間となった。

「梨穏〜、かえろ〜」

楓がそう言いながら近づいてくる

「少し待って」

そう言いながら鞄に荷物を入れていく。

荷物を入れ終わると「よし、帰ろうっか」そう言い廊下へとでる。

他愛のない話をしながら廊下から階段に行き、階段を降り下駄箱についた頃、昼間の質問の答えを聞いてみる。

「そういえばあの動画、いろんな人に聞きに行ったんだよね?」

靴を履きながら聞いてみる。

「そーだよ?」

靴を履き終え歩き始めた頃。

「聞き回った結果、どうだったの?」

と聞いてみる。

「ん〜…やっぱりCGや現実じゃないって言う人が多かったかなぁ……でもでも!多少は現実かもねぇって言ってる人もいたよ!」

と元気よく答えが返ってきた。

「それ、その多少の人はただ楓をおもしろがってるだけじゃない…?」

と淡々と答える。

「確かにそうかもしれないけど…答えてくれただけありがたいと思わない?」

と無垢な答えが返ってきた。

「…なんとも言えない…」

と少し困惑気味に答えた。

楓と別れをつげ家に着く頃、1人考えながら歩いていた。

もし、あれがCGじゃないとしたらなんなのか、そしてあの現象はどう言うことなのか。

ずっと考えて家に着く。

結局、答えは出ずにいた。

理解しようにも理解できない現象はある、感情もある。

私はそんな時、[そういうもの]として理解している。

しかしながら、何故かコンカイだけは[そういうもの]で理解できなかった、考えるのを止められなかった。

だって、あの映像で聞いた声は、まるで


  本当に悲痛に叫んでいるように聞こえたから

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