5 俺の友達
「お、おはよう!孝ちゃん!」
「…おはよう。」
「またお話しよ?」
手を引いて香澄ちゃんのグループに連れていかれそうになるが、
「あ、あのさ、香澄ちゃん。俺も友達いるからさ、あのグループに連れてかれんのはちょっと…。」
「あ、そうだよね!孝ちゃんにも友達いるんだもんね!ごめんね?我儘言っちゃって。」
「いや、いいよ。ただ、俺は香澄ちゃんのグループには馴染めないと思う。」
「えっ?そ、そうなの?何かあった?昨日のカラオケやっぱり嫌だった?ごめんね?」
「いや、それはいいんだけど…。これからは別々に過ごした方がいいと思う。」
「えっ?一緒はイヤ?ごめんね?私何かしちゃった?」
「そうじゃない、そうじゃないけど、俺とは合わないと思うよ。」
「そんなことないよ!私と孝ちゃんが合わないなんてない!」
「でも、わかるだろ?俺と香澄ちゃんの友達ってタイプが違いすぎるよ。」
「それは、…そうかもしれないけど…。」
「だったらそれぞれの友達と過ごした方がいいんじゃない?」
「私がこっちに来るのもダメ?」
「ダメじゃないけど、そうすると香澄ちゃんの友達が面白くないんじゃない?」
「うーん…ちょっと考えさせて…。」
そう言って香澄ちゃんはいつものグループに帰っていった。
「何か修羅場?」
俺の友人が尋ねてくる。昨日の事を掻い摘んで話した。
「あ~、それは陰キャには地獄だな。ってか、俺カラオケ好きだけど、あの連中とは無理。」
「俺はカラオケ嫌いだから誰とでも行きたくはない。」
「良く着いてったな。根性だけは認めてやる。」
「いや、ただ単に断り辛かっただけなんだけど。」
「まぁ、そうだよな。川上さんの誘い断ったら結構な人数敵にまわしそう。」
そんな感じで今日は自分の友達と過ごした。
その日の放課後、
「仁科ぁ、ちょっといいか?」
香澄ちゃんの男友達3人に呼び出された。




