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幼馴染との6年ぶりの再会  作者: にやり
2/9

2 香澄ちゃんとその友達


翌日。


「おはよう!孝ちゃん!」


元気な挨拶にクラスの皆がこちらに目を向ける。


「あ、あぁ、香澄ちゃん、おはよう。」


「ねぇ、孝ちゃん、授業までお話ししようよ!はい!ここ座って!」


「え?こ、ここ?」


香澄ちゃんの塾友達のど真ん中なんですけど…。


「なぁ、仁科だっけ?香澄の小さい頃の事とか教えてくれよ!」


「ダメだよ!孝ちゃんも変な事言っちゃだめだよ?」


「え?あぁ…。」


「で?仁科は香澄とどんな感じだったの?」


「え?どんな感じって?」


「孝ちゃんと私は私が引っ越すまでずっと仲良しだったよ!」


「へぇ?いつからの付き合いなの?」


「幼稚園の頃から一緒だったよ!」


「結構長いな。仲良かったんだな!」


「いつも孝ちゃんの家でゲームしたり、勉強したり、漫画読んだり。」


「へぇ!ザ!幼馴染!って感じだな!」


「そんな相手いなかったなぁ~!」


「えへへ…。いいでしょ?!あ!チャイム鳴っちゃった!またね!孝ちゃん!」



それからは休憩時間の度に連れていかれ、真ん中に座らされ質問責めにあった。



昼になると、


「孝ちゃん、お昼一緒に食べよう?」


「俺達学食だからみんなで行こうぜ!」


「さんせ~い!」


「あ~、腹減った!飯だ飯!」


え、また一緒なの?


「孝ちゃんって今どこに住んでるの?」


「中1の頃、親が離婚してさ、今は親父の実家に住んでる。」


「あっ、そうだったんだ。ウチの両親も連絡つかなくなったって言って心配してたんだよ?」


「親父もお袋も番号変えちまったからかな。」


「中学の頃、孝ちゃんに会いに行こうとしたんだけど、連絡つかなくて困ったよ。」


「そうだよ!香澄結構探してたんだよ!」


「あー、ごめんな?」


「そういう事情があったんならしょうがないよ!ここで会えたんだし!」


「良かったねー、香澄?」


「本当だよ、偶然だったんだもんね!」



そして放課後。



「孝ちゃん、放課後予定ある?」


え~と、今日もアイツとゲームする約束してるな。


「ごめん、今日も友達と予定があるから。」


「うーん、そっか。しょうがないよね。じゃあまた明日!」



はぁ~…。疲れた…。いきなり6人の陽キャの中に入るのって陰キャにはキツすぎるって…。


これずっと続くんかな…?

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