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47 ついに異世界転生展開!?

少しずつブックマークや評価を貰えています。本当にありがとうございます!

 《進化既定を再度確認します》


 真っ暗だ。何も見えない。

 

 《確認が完了しました》


 さっきまで周りには森が広がっていたのに、今は何も見えない。

 聞こえない。

 こんな感じになるのはこれでもう何回目だろうか?流石に慣れてきた。


 《最終確認 聖樹から聖大樹への進化を開始しますか?》


 最終確認?そんなことする必要もないだろうに。

 そんなの決まってる。イエスです!やります!というか何ならもう一段回くらい進化して欲しいわ。


 《了承を確認。進化を開始します》


 『苦痛耐性が』あるおかげか特に以前のような苦痛はあまりなく少しの違和感くらいしか感じなかった。

 さっすが『苦痛耐性』なだけあって効果は本当に凄いものだ。

 やがて身体、つまり自身の進化は完了したらしい。


 《続いて新規スキルの獲得及び進化を開始します》


 おおー!!新規スキルの獲得!?そして進化!?

 以前もスキルの進化はあったけど、やっぱりこういうところが一番わくわくするよね!

 さて、どんなスキルが手に入るのかな?どうせならそろそろ、叡智!とか、賢者!とかそういう物が欲しい。演算系のスキル?みたいな感じのスキルもあったら便利だよねー。計算とか全部やってくれたりするのはやっぱりロマンがある。

 流石に今の私の状態だとそう言うスキルが無いと結構しんどい。何がしんどいか、まず多くの植物に『感覚共有』を使うとその分情報処理やらで凄く頭の中がごちゃごちゃして少し痛いのだ。

 『苦痛耐性』があってもなお、頭が痛くなるのだから相当な情報量だと思われるし、そう言ったスキルがあると助かるのだ。


 それに、異世界なのだからそんな感じのスキルの一つや二つはくれても良い気がするのだ。


 《提案を確認……該当のスキル獲得に挑戦します》


 え?なんか挑戦しますとか言ったんだけど!?良いの!?そんなことして良いの!?

 まじかよー、いい奴かよー!なんだ、最近全然出てこないから見捨てられて愛想を尽かされたと思っちゃったじゃん!


 《――スキル『魔力感知』『感覚共有』『念話』を統合し、スキル『万能者』を獲得しました》


 まじか、獲得しちゃったよ。私の我が儘がここにようやく通っちゃったよ!?

 大丈夫?私明日にでも死ぬのかな?


 《称号:『精霊の主』『森林の支配者』を獲得したことにより、スキル『森林操作』を進化します》

 《称号再確認……スキル獲得状況確認……進化個体条件確認……スキル『森林操作』の進化を開始します》


 そうして、私の『森林操作』までもが進化してしまう。

 もう今回大盤振る舞い過ぎない!?

 いやー、別に悪い気はしないけどね?これが異世界転生ですよー、今までがシビア過ぎたんだって。

 

 《――並行して他新規スキルの獲得に挑戦します》

 

 ほえー、まだまだ休むことなくスキル獲得に勤しんでくれるらしい。

 なんて素晴らしいんだろうか?私は今もただ少し眠っているだけだというのに。


 《――武器での攻撃を確認しました。『物理耐性』を獲得しました》

 《――魔法での攻撃を確認しました。『魔法耐性』を獲得しました》

 《――炎による攻撃を確認しました。『炎熱耐性』を獲得しました》

 

 受けた攻撃に対する耐性までも獲得してもらえるなんて、本当に少し不安になってきた。

 大丈夫だよね?この先変な出来事に巻き込まれたりしないよね?

 いや、巻き込まれそうで怖いわー。


 《――敵個体の畏怖及び恐怖を確認しました。『洗脳』を獲得しました》


 あー、うん。あんな気が狂いそうな顔してたもんね。そりゃ『洗脳』の素質も持ってそうだわ。

 でもなー、『洗脳』って結構悪役っぽくない?私一応神聖なはずなんですけど?


 《――スキル『森林操作』の進化が完了しました。スキル『森林操作』は、スキル『森林支配』へと進化しました》

 《進化過程の終了を確認。以上で進化を終了します》


 そうして私の進化は終わっていく。

 今までとは違い、いわゆる異世界無双?みたいなのに近づいた気がする。前世じゃそういう類のものは大好きだったし、嬉しくもある。

 

 だが、私はそこに違和感を覚えた。

 だってさー、考えてみて欲しい。今までチート、無双、私TUEEEなんてものとはほぼ無縁だったはずの私が、気が付いたらこんなにもスキルやら称号やらを獲得しているのだ。

 今まで不親切で尚且つ風当たりが強かったはずなのに今ではここまでの優遇のされ方。頑張った結果、とかなら良いのだが、そんな都合のいい事ばかりなはずもない。

 

 新しくてTHEチート!って感じのスキルを手にした。だが、悪く考えると、それは逆にそれ程の厄介ごとが舞い込んでくる。という予兆にも思えて来る。

 この力はそんなときのための物。

 いや、まあ、この前の呪いほどの物はないにしても、今まででそれこそ今回の件よりもさらに面倒なことが待ち受けていても不思議ではないのだ。


 これがただの杞憂だと信じたい。それでも心のどこかで全てを疑う私がいる。

 

 もうすぐ目覚めて新しい力を確認する楽しみに胸を高鳴らせながらも、私はやっぱり素直には喜べない。


 まあ、とりあえず問題があった時用に早く人型になりたいなー。

 なんてできもしないことを考える私であった。


 

 

  ステータス

 種族‐聖大樹

 名前‐ルア

 称号‐『精霊の主』『森林の支配者』

 能力‐『森林支配』『万能者』『物理耐性』『魔法耐性』『炎熱耐性』『苦痛耐性』『洗脳』


これ書かないと評価は要らないと思われるらしいので。

面白い、続きが気になる、などなど色々思われた方はページ下の☆☆☆☆☆を★★★★★にして貰えるとありがたいです。

皆さんのその評価が執筆意欲に繋がりますのでどうかよろしくお願いします!

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