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28 スーパーロングスリーパー

毎日少しずつブクマが増えててウキウキしながら書かせてもらってます。


 それで、色々と再開の喜びとかに浸ってたけど、結局大事なことを忘れてる。

 そう、それはズバリ!


 「ユフェリスさん、それで、実際どのくらいの時間が?」


 時間問題。

 これって結構重要なんです。

 あれから一体どれほどの時間が経ったのか、それはとても大事な事だ。


 なんで大事かって?

 ……そういえば、なんで大事なの?


 いや、そうだね。大事なことに変わりはない。大事なものは大事だし、そこに理由とかいらなくない?

 まあ、私としてはどのくらいあの空間にいたのかなー、みたいなのが気になるだけ、みたいな?

 ほら、頑張った後にどれだけ頑張ったのか確認するあの作業だ。

 貯金を頑張ったらどのくらい貯まってるのか確認するとき、みたいな、分かるでしょ?

 あの貯金箱を開けるわくわく感、分かるよね?

 それと同じくらい、自分がどのくらいあの空間で頑張ったのか、聞いてみたい。

 つまり、理由はそれだけ。


 「およそ……」


 ユフェリスが口を開き、そしてしばらくの沈黙の後驚きの事実を告げる。


 「100年です」

 「ナ、ナンダッテー?……って、本当になんて言った?」

 「いえ、ですから100年と、」


 うん。聞き間違いじゃないみたい。

 あれ?おっかしいなー、ちょっとふざけてみただけなのに、なんかあり得ないくらいの事実が発覚してるんだけど?

 

 「10年の間違いじゃ?」 

 「恐らくは100年近くはお目覚めになっておりません」

 

 えーっと、つまり、私はあの呪いを浄化した日から、実に100年近くもの間そこに立ち尽くしていたと。そう言う事だろうか?

 

 100年。100年かー、そんだけ経ってるならせめて進化してくれても良くない?

 何も変わってないんですけど?

 周りはあり得ないぐらい変容してるのに、私どこもなにも変わってないんですけど?


 「私100年も経ってるのに進化もしてないんですけど?」

 「それは、恐らくは仮死状態だったからかと……」


 仮死状態? 

 まさかの低温保存みたいな感じ?

 保存中は細胞の活動も停止するからそのまま的な?

 いや、私木なんで細胞はそのまま成長してくれて全然オッケーなんですけど?

 それよりも私寝すぎじゃない?

 いや、確かに前世じゃ死んだように眠りたいとは思ったけど、まさか死んで眠るとは思ってないじゃん?

 称号 スーパーロングスリーパーなんてのが手に入ったりして。

 そんな称号要らんわ!

 

 うん。話を戻そう。

 

 「つまり、私は100年間ただ立ってただけ、だと?」

 「はい。ですが、あれほどの御業を100年程度眠るだけで……やはりルア様は神樹様で」

 「いえ、それは違います」

 

 神樹様推しが凄いが、私はそんな大層なものではないし、そんなものにはなりたくもない。


 「でも、100年かー」

 「100年なんて私たちからしてみればあっという間ですよ。その程度の時間で以前よりも魔素量が増えているのですから、逆におかしいぐらいです」

 

 そっかー、私っておかしいらしい。

 ま、木に転生する時点でそれは知ってたけどね!

 だって、動物にすら転生できないんだもんね!

 

 でも、やっぱりスキルを失ってしかも100年も眠っていたとなるとそれはそれでかなりのペナルティだろう。

 あのスキルも結構えげつないデメリットを用意してくれたもんだ。

 これ、私が木で、尚且つみんなが精霊だったから良かったようなもので、私もみんなも人間だったらリアル浦島太郎になってたよ?あまりのショックで亀を煮て食べてしまうくらいにはおかしくなる自信がある。

 

 でも、そうなると益々不思議になって来るのがこの現状。

 もしかしたらこうなることが分かっていて私を転生させた神(仮)は転生先を木にしておいたのかもしれない。

 うわー、なんかそう思うと神(仮)の思惑通りで怖いわー。

 掌の上ってことだよ?

 前世じゃ会社の思惑通り、

 今世は神(仮)の思惑通り、

 どこまで行っても私は誰かの思惑通り。

 

 この染みついた社畜臭はいつまで経っても抜けることはないらしい。

 いつの世も、私は誰かに命を握られているのだ。

 なんで?私なんてただのか弱い木なのに!?


 全く、とんだ神(仮)だわ。 

 木の一生握って嗤ってるとか、ちょっとヤバそうで誰か知らんでも引けるわー。

 ゲヒッ!ブヒブヒッ!とか言ってそう。なんか想像しただけで胃の中がムカッとしてくる。


 え?お前木なんだから胃なんて無いって?

 ……もう、最近そのツッコミすら悲しくなってきてるからあんまり言わないで!……ぶっ○しちゃう、ぞ?


 「それで、ルア様はこれから如何しますか?」

 

 ユフェリスにそう聞かれて、考える。

 そういえばこれからについてはあんまりよく考えてなかった。

 でも、やっぱり以前と同じ状態に戻りたいし、とりあえずは修行でもしてスキルをもう一回手に入れるように頑張ろうかな?


 《スキル『念話』を獲得しました》


 お、考えてる傍から念話のスキルが。

 これはありがたい。一つ手に入れなければいけないスキルが減った。

 とはいえ、『念話』って多分比較的入手難度は低そうだし、これから獲得目指してる『森林操作』なんて、多分だけどキチガイ級に難しそうだよねー。


 「ま、とりあえずは以前と同じ状態に戻りたいから修行をしようと思います!」

 「そうですか。私たちにできる事は、」

 「あ、特にないんで、大丈夫です!テティにはいて欲しいけど」

 「うん!任せて!」


 そうテティは小さな胸を張る。

 その胸には膨らみは無い。でも、気になってしまう。

 果たしてテティは彼か彼女か。

 

 そんな事気にしてないで早く修行しろって?

 うるさーい!

 急いだって人生いい事ないんだから、焦らずじっくり行きましょうよ?

 

 だって、いい事ほとんどなかった代表の私が言うんだから、これ本当だよ?

 なんなら焦ってなくてもいい事なかったけど。

 つまり人生は碌でもないってことだ。

 

 結論 樹生こそが至高であり、絶対。

 これ、テストに出ますよ!


 なんのテストかって?

  

 そんなん自分で調べろい!

 

結構書いてて楽しい作品なので毎日面白可笑しく書いてます!

後から「これ書けばよかったー」など色々浮かんで来るから途中少しそれをねじ込んだりしてますが、少しの違和感はご容赦を!

そのうち読み返してあまりに違和感大だったら書き直します!


これ書かないと評価は要らないと思われるらしいので。

面白い、続きが気になる、などなど色々思われた方はページ下の☆☆☆☆☆を★★★★★にして貰えるとありがたいです。

皆さんのその評価が執筆意欲に繋がりますのでどうかよろしくお願いします!

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