ふたつの刃
二人は対照的だった。性格も、剣も、魔法も、護り方も。
だからこそ二人は一緒だった。互いを認め互いを助けた。そこには確かな絆がある。でも、だからこそ二人は、歩む道を違えたのだろう。一歩、また一歩と進む道にいつしか互いの姿を見なくなった。
いつしか、自らを呼ぶ声も変わっていた。発する言葉も変わっていた。目指した場所も、二人と同じように対照的になっていった。
そして、二人は魔王と勇者となる。求めて信じた互いを、歩む道の障害として気づいた時にはもう、遅かった。
だからこそ二人は一緒だった。互いを認め互いを助けた。そこには確かな絆がある。でも、だからこそ二人は、歩む道を違えたのだろう。一歩、また一歩と進む道にいつしか互いの姿を見なくなった。
いつしか、自らを呼ぶ声も変わっていた。発する言葉も変わっていた。目指した場所も、二人と同じように対照的になっていった。
そして、二人は魔王と勇者となる。求めて信じた互いを、歩む道の障害として気づいた時にはもう、遅かった。
プロローグ
2018/10/29 12:17