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帰還志望の受難生  作者: シロクマスキー
二章 後日談&番外編
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ガウナンについて


 ガウナンについて


 著者:羽根付き帽子のペパハ=ケテ・ランス

 発行:帝国大書院




 一時は官職、今では貴族。


 本文は今も何処かでガウナンと言う単語を聞き、意味を知れずにモヤモヤしている帝国市民に捧げるものである。

 まず、ガウナンとは精霊語で〝獣の主〟を意味する言葉であり、恐らくは古代帝国初期に国際魔術連盟によって見出されたと思われる。

 この言葉を最初に使われたのは古代帝国の皇帝アルテクス・アース、またの名をアルテクス三世であった。対象は森番である。

 そして皇帝陛下はこのガウナンの称号と共に義務と権利を与えられた。

 簡潔に説明すると以下の通りとなる。


 該当地域の森を平定すること。

 その為に武力の保有を許可する。

 皇帝とその血族以外の森の利用者に独自の税金を課してもよい。


 これを鑑みるにアルテクス陛下は苦心していたに違いない。

 と言うのも、当時の森ではギタイザモクだけではなく、人もそうだが豚鬼(オーク)の密猟が、あろうことか死霊術の実験までもが横行していたのだ。

 称号としてのガウナンが制定された訳にはこうした背景があった。

 これが後の時代になると公爵達がほぼ同様の官職を用い始めた。ハウゲラタン公爵、オードファーム公爵、ラァバレン公爵、現在ではヴァイキール大公なども。

 非難する意図はないが、そのどれもがアルテクス三世のような臣民に対してではなく、自らの血族に対してが多かったようだ。

 それ故にか、ガウナンであることは貴族でもあると帝国中で意識され始めていたのかもしれない。実際、この頃から世襲がなされ、〝森林貴族〟とも訳されるようになっていた。


 余談ではあるが、アルテクス三世に任命された最古のガウナンはガウナー公爵として体を変えて残っている。


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