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帰還志望の受難生  作者: シロクマスキー
一章 後日談&番外編
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レイトフリックの小競合い


 都市国家アーマレントのあるレイトフリック高原にて小競合いが発生。

 もう何度目にもなる帝国と聖国の戦いの歴史。


 帝国側は国境近くで聖国が密かに野営していると通達が入り、その事実確認をする為に軽騎兵二十名と、それを統率する分隊長二名を派遣。

 彼らは聖国らしき野営地を見つけ、報告に兵士三人を送ると同時に、聖国の兵が近場にいないかと捜索を開始。


 その時丁度デノム人の反乱が始まり、騒ぎを聞きつけた彼らはそのままアーマレントの情勢を観察することにした。

 この頃の聖国は、すでに反乱を鎮めており、アーマレント近くの村々を勢力下に納めるべく兵士と宣教師を送り込んでいた。

 デノム人排除も兼ねた布教活動、偶然、その団体とあの帝国の兵士らが遭遇。


 帝国側の戦力は軽騎兵分隊二つ、合計十九名。

 聖国側の戦力は騎士一名とその従者が四名、民兵三十名の合計三十五名。


 戦力的に不利であったため、分隊長はすぐ場を離れようとしたが、その際、聖国の兵士から侮辱を受け、怒った部下達が攻撃を開始してしまう。

 「ねぇ、やめて」と村長の懇願を無視して戦いが始まった。


 魔法が得意なユーマ人故に民兵と言えども魔法が強い。

 民兵達は水魔法で地面をぬからせて、次には氷魔法で凍らせて、騎兵にとってとても戦い辛い環境を一瞬で作り出してしまう。

 仕方なく、帝国の分隊長は馬から降りて白兵戦を挑むことに。


 その民兵達が接近戦が得意だった訳ではないとは言え、やはり数の差は大きく、じり貧であることは誰の目から見ても明らか。

 やがて一人一人と消えていく中で、聖国軍の背後に強襲、突然の援軍に沸き立つ帝国軍、それはこの村に住むデノム人によるものだった。


 帝国側の戦力、軽騎兵十三名、農具を持ったデノム人が八名、合計二十名。

 聖国側の戦力、騎士一名と従者が三名、民兵二十四名、合計二十八名。


 いや、それだけに留まらなかった。

 魔法で地面を凍結した時に、一部の作物が駄目になってしまっていたのだ。


 帝国側の戦力、追加で怒れる農民三十数名、合計五十数名。


 形勢逆転、ここで死ぬ訳にはいかないと聖国の騎士は撤退を決意。 

 それを許さないと帝国の兵士らは馬に乗って追撃、その闘争の末、唯一馬に乗っていた騎士を除いて全滅したのであった。

 取り残された宣教師は樽に隠れるも見つかり、あえなく帝国の捕虜となった。

 敵の敗走、宣教師の捕虜を獲得、帝国側の勝利である。


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