その4
[ある村の風景]
村の朝は早い。
朝は5時に村の中心の鐘を鳴らす
27人しか住んでいない
ちっぽけな村だが
きちんとマナーを守る
いい村人だ
村の夜はこれまた早く
夜9時には寝静まる
ただし、それは人だけの話。
動物達や妖精達は
村の朝が始まるまで
村の隅っこで遊んでいるのです。
[ともだち]
ともだちって
なかなかできない。
親友は
なおさらできない。
でもね
絶交は簡単だと思う
今まで頑張って積み上げた積み木を
倒して壊すのは簡単な様に
大きな地震は大きなビルを
簡単に倒せちゃう様に
でも積み上げるのは
時間がかかる。
ずっと、共に歩む為には
避けて通れない道もあるけど
あなたなら出来るハズ
だって周りを見てごらん
あなたには仲間がいる
もしも居ないのなら
私が仲間になりましょう
[さようなら]
帰り道、友達とバイバイして
歩く通学路
人々の「さようなら」が
切なく聞こえてくる
偶然、道端で会った
仲良しな兄弟も
大きくなった教え子に会った
昔、怖かった先生も
いつも会ったら挨拶してくれる
私の家のご近所さんも
「バイバイ」、「さようなら」と絶対言う
会ったら最後、別れがある。
そんなことは知っている
でも、悲しい別れはしたくないから
だから、私は「さようなら」が嫌いなんです