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その36
[雪]
凍った道を行くんだよ
寒い、寒いこの道を
雪がちらつく極月の
道を歩んで行くんです
路肩を見れば、雪だるま
子どもの頃を思い出す
溶けかかってる道端の
霜の柱を横目で見ては
ため息一つ、つきまして
凍った道を進んでく
[今より]
先生は言いました。
「今よりずっと、賢くなりなさい
今よりずっと、偉くなりなさい
今よりずっと、優しくなりなさい
今より、思いやりのある人になりなさい
大学には、もちろん入って欲しい
自分の夢を、もちろん目指して欲しい
そして、人の喜びを、素直に喜びなさい
人の悲しみを、素直に悲しみなさい
それが、どんなに、どんなに、尊いことか。
いつか、この言葉を思い出してください
それが、先生の、願いです」と。
[笑って]
悲しい、言葉にできないほどだった
どうか、涙を流さないように…
新しい一歩を、踏み出そう
よくそんなことが言えたもんだ。
悲しい、悲しいよ。
今こうして見ている校舎に
さよならしないといけないなんて。
「笑って、今だから笑えるんだよ」
笑ってたいよ、自分だって
けど、前を向いて行かなきゃ
そう思った時、
ふっと、少し笑ってた。




