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職業(ジョブ)がロリコンでした。  作者: とおか
三章「タゼウロンの町」
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小話「レベル上げ週間のとある一日」

すみません、前話で三章が終了したことを書き忘れていました。


今回は、小話を一話だけ挟んでから四章に行きます!

朝になりました。


わたしは、ハヤトお兄ちゃんにほっぺをつつかれて目を覚まします。


優しそうに笑っている彼の顔がまず目に入りました。


「おはようクロネ」


彼は、そう言ってわたしをわしわしとなでます。


「おはようございます」


ハヤトお兄ちゃんのなでなでを朝一番に楽しんだ後、ベットから降りて少し見回すと、最近よく見るようになった茶色い髪が目につきました。


「おはようなの」

「おはようございます、ミズクちゃん」


ミズクちゃんは目をまぶしそうに細めて笑いました。


彼女は梟人の獣人で、わたしと同じ「亜人」です。


顔も整っていて、ハヤトお兄ちゃんのおかげで髪の毛もさらさらですごく可愛い子です。


特に、眠そうに少し閉じた目が可愛いです。彼女によれば、眠たいわけじゃないそうですけど。


ミズクちゃんと呼んでいるのは、呼び捨てにすることに慣れなかったわたしにハヤトお兄ちゃんが提案してくれた呼び方です。


「らじお体操」で身体を動かした後、朝ごはんを頼んでみんなで分けっこして食べます。


「いただきます」

「神様とハヤトにぃをけいあいします」


「いただきますっ!」


わたしはハヤトお兄ちゃんの真似をして、いただきますを言いました。


彼もミズクも、同じようにご飯の前に挨拶があるというのを聞いたときは、少し寂しい気持ちになったけど、今はお兄ちゃんと一緒にいただきますをすると嬉しい気持ちになります。


ミズクの挨拶は、梟人の神様に感謝するものらしいけど、少し前から彼の名前も入るようになりました。


「ハヤトお兄ちゃん、いつも美味しいご飯を食べさせてくれてありがとうございますっ」


わたしも、いつも感謝しているから、改めて口に出してお礼を言います。


すると彼は、いいこいいこしてくれました。


お兄ちゃんに撫で撫でされるとすごくほっとします。


「あ……」


お兄ちゃんの手が離れました。


ちょっと名残惜しいけど、ご飯中だから仕方ないです。


わたしたちは楽しくご飯を食べました。



ご飯の後は、ギルドでクエストを受けて町を出ます。


ミズクが言うには、お兄ちゃんは、普通の人が一ヶ月かけて狩るような数を毎日狩っているらしいです。


ほわ〜、やっぱりお兄ちゃんはすごいです。


わたしも頑張らなきゃダメです!


そして狩りが終わったら、なでてもらうんです!


自分の力で狩った魔物が前の日より多かったら、お兄ちゃんがたくさんなでなでしてくれるから、たくさんがんばってたくさん褒め(なで)てもらうんです!



◇◇◇



昨日自分で狩ることができた魔物は三匹です。


同じ魔物でも強さが違うらしく、わたしはまだ弱いのしか倒せません。


ミズクは中くらいの強さまでは倒すことができて、お兄ちゃんはぜんぶ簡単に倒します。


はあ〜、お兄ちゃんかっこいいな〜


——っは! ダメです、わたしもがんばらないと。


わたしは、戦いの音を聞いてやってきたコボルトを狙います。


矢を十本使って八本命中させるとコボルトは倒れました。


『スキル《弓術》のレベルが上がりました』


「やった! お兄ちゃん! 弓術のレベルが上がりましたよ!」


わたしは嬉しくてついついお兄ちゃんに報告しに行きます。


「もう上がったのか? クロネはすごいな」


「えへへ」


褒められたうえになでなでもしてもらいました!


そのあと、弓術スキルのレベルが上がって矢の威力が上がったおかげで、今までで一番多くの魔物を狩ることができました。


「すごいぞ、クロネ〜」


お兄ちゃんは、褒めながらわたしをなでてくれます。


「ふにゃ、にゃあ〜〜」


あまりの気持ち良さについ変な声が出てしまいますけど、それは気にしません。


よし! また褒めてもらえるように明日も精一杯頑張ります!


あっ……にゃああん♡

感想・ご意見・誤字脱字などなど随時受け付け中!


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