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職業(ジョブ)がロリコンでした。  作者: とおか
三章「タゼウロンの町」
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第65話「絶体絶命か?」

気がつけばブクマ200突破していました


ありがとうございます!

俺たちは、男に連れられて見通しの悪い路地裏にやってきた。


気配察知スキルがレベル3になった今、魔物の区別が付くようになった以外に、殺気・恐怖などの強い感情による気配の違いもはっきりと分かるようになった。


だから、物陰に人が隠れているのも分かった。


一、二、三、四人。まずいな、五人も相手に出来る気がしないぞ。


逃げ出すことも考えたが、汚い笑みを浮かべたロブが逃げ道を塞いでいた。


「テメェには死んでもらうぜ」


「どうして俺の命を狙う?」


「そんなの簡単だ。そこの優秀な奴隷を奪うためだ」


なんだと? 俺から幼女を盗る気か?


「絶対にやらん」


「ハアッ、だろうな。奴隷に稼がせる楽な生活を手放したくはないだろうな!」


いや、自分で稼いでるんだけど。


外からだとそういう風に見えているのか。


ミズクの案は成功しているということだな。


「強がっているのも今のうちだぜ? テメェの調べはついているんだ。剣士どころか冒険者にもなりたてなんだろ?」


ネウスが言っているのだろうか。俺は剣士だと思われているみたいだな。


「オメェら出てこい!」


男が合図すると、物陰に隠れていた冒険者たちが姿を見せた。


全員が武装していて、今、ロブも剣を抜いた。


俺もそれに合わせてロングナイフを構える。


「俺を含め、こいつらは剣士や斥候のレベル20だ。なりたて剣士のお前には勝てねえよ」


「ご主人様……」


「大丈夫だ」


自分は全然大丈夫ではないと思っているが、クロネたちを不安にさせてはいけない。


「行くぜオメェら!」


冒険者たちは俺を目掛けて襲いかかってくる。


こうなったらあがけるだけあがいて、最後の瞬間まで幼女を守って死んでやる!


俺は水魔法を発動させた。水球にも殺傷力があるのは分かっている。


「こいつ、魔法を使うのか!」

「魔法剣士だと? 羨ましい、死ね!」

「所詮は低レベル剣士だ、恐れるこたねェ!」


男の一人が俺に詰め寄ってきて剣を突き出す。


おそらく牽制の攻撃だろう、余裕で躱すことができた。


「躱された⁉︎」


男が驚いている。今のが攻撃のつもりだったのだろうか?


いや、そんなはずはない。加護の効果で力が倍になっていると言っても元がロリコンのレベル19だ。村人より上位の戦闘面に特化した職業に就く奴らに叶うとは思えない。


油断を誘う気か?

その手には乗らない!


「ドライブ!」


俺は水球を男に叩き込んだ。


ロングソードで追撃しようとしたが、止める。


水球に当たった男が吹き飛んだからだ。


意外な光景に驚きながらも、気を抜かずに近くにいた別の男の剣を握っている腕を斬りつける。


「ぐああああああ!」


男は腕を押さえてうずくまった。


心に少し余裕が生まれ、すぐにクロネたちの無事を確認する。


「ハヤトお兄ちゃん、すごいです!」

「ハヤトにぃ、かっこいい……」


やばい、ものすごく力が湧いてくる。


俺は水球を四つ作り出しうずくまって叫ぶ男と残りの男たちに放つ。


「ぎゃああああああ、がふっ⁉︎」

「魔法の同時展開だと⁉︎ ぐあぁ!」

「こいつ元ソーサラーか何かか⁉︎ ぐはっ」

「そんなの聞いてねえよ! ぐえっ!」


冒険者たちは一撃で動かなくなった。


『水魔法のレベルが上がったのです』


どういうことだろう。敵わないはずの相手を圧倒して倒してしまった。


ロリコンが思ったよりも強かったのか、倍化による強化が思ったよりも大きかったのか、それとも彼らが嘘をついていたのか。


俺、実はチートなのかもしれない。


「ご主人様、すごくかっこよかったです!」


クロネが興奮した様子で駆け寄ってきた。


「ご主人様、この人たちあんまりお金持ってなかったの」


ミズクがいつの間にか倒れている冒険者からお金を取っていた。


まあ、襲われたのはこっちだし慰謝料として受け取っておこう。


ちなみに、冒険者たちの最後のセリフは、かぶっていて全く聞き取れなかったが、ミズクが聞き分けていた。

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