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職業(ジョブ)がロリコンでした。  作者: とおか
一章「異世界」
4/156

第4話「レベル5」

短めです


※8/16 時間についての設定を変更しました。

この世界の時間のことについておさらいしようと思う。


この世界の一年は360日で、12の月に等分され一ヶ月は30日。季節もあって、春夏秋冬(はるなつあきふゆ)で一巡りする。


日本と違って春と秋が長いって女神(フレイ)は言っていたけどどれくらい長いのかは分からない。


一日は25時間。日の出を0時として、太陽が南中するのが7時で、日の入が14時と、年間を通してずっと変わらないのだ。


7時の「な」は、南中の「な」

と、覚えるらしい。


日照時間の違いと季節は、この世界ではまったく関係がないみたいだ。


女神(フレイ)曰く、世界は平ららしいから自転軸の傾きなんてそもそも関係ないもんな。


物理的、科学的な考えを改めなければならないということを再認識した。



◇◇◇



「いま何時?」


『えーと、8時でしゅ』


「ありがとう」


『どういたちまちて』


システムメッセージに時間を尋ねると返してくれるという機能を発見した。何時何分何秒?と訊くともっと詳細に答えてくれる。


ちなみに口調は、のーまるである。


「今日は何日?」


『えーと、春の第一(ちゅき)の12日でしゅ』


このように日付も分かった。


積極的に話しかけて、答えてくれる定型文を発掘するのは、なかなか楽しい。


代わり映えのない、レベリングという名の草刈りはすでに飽きた。


レベル5になったら魔物でも探してみることにしよう。



◇◇◇



レベル4では、特に新しいことはなく、しすてむめっせーじがM3になったりもしなかった。


そして100ほどエキシピウムの小群生を丸坊主にしたとき、ようやくレベル5に達した。


『ロリコンのレベルが上がりまちた』


『加護 《しばかりき》を会得しまちた』


――――――――――――――――

《しばかりき》

 草だけでレベルを5上げた者に与えられる加護。

 植物系モンスターに対して攻撃力微増。

――――――――――――――――


「お、おう……」


どうしてだろう、まともな加護なのに素直に喜べないぞ。


ここに来て久しぶりにロリコンに関係の無いシステムメッセージ(声については考えないことにする)で、なんか拍子抜けした。


俺、かなり毒されてきているな。


それにしても、「草だけでレベル5」か……


女神(フレイ)はこの加護を知っていたのだろうか。


その後、少しエキシピウムを刈ってみると、一つの小群生を借り尽くすのに掛かった時間が少し短かった。



◇◇◇



レベル5になったのでエキシピウム刈りもそこそこに、人を探すことにした。


いや、レベリング中も一応探していたから優先事項が変わっただけか。


しかし、いざ人を探すことを一番の目的に据えると、どこに向かって進めばいいのか分からないという問題が出てきた。


「どっちに行ったらいい?」


『えーと、分かりまてん』


いままでて一番よく聞いた定型文が帰ってきた。


システムメッセージに聞いて分かることじゃないな。


仕方なく棒を倒して倒れた方向に進むことにした。



……そして歩くこと数十分。何の前触れもなくシステムメッセージが響いた。



『スキル《気配察知》を習得しまちた』

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