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職業(ジョブ)がロリコンでした。  作者: とおか
二章「ファマーチストの街」
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第26話「ロリコンらしいとは」

クロネに服を買ったらレベルが上がった。


なんでだ?


俺はマインにかなりぼかして聞いてみた。


「職業レベルって、魔物を倒す以外でどうやったら上がるんだ?」


「『最近の研究によると、その職業にふさわしい行動をとればレベルが上がりやすいことが分かった』ってお父さんが言っていました」


マインは特に変に思った様子もなく、若干誇らしげに教えてくれた。


ない胸を張るその得意な様子も可愛いが、お父さんが言っていました、と付け加えるあたりがいじらしい。


それにしてもふさわしい行動か……


ロリコンは犯罪のようなイメージがあるがそれは違う。


幼女に手を出した時点でそれはもはやロリコンではなく犯罪者だ。


ロリコンと幼女性愛者を一緒くたにしてはならない。


状況から察するに、やはり幼女を喜ばせることがロリコンにふさわしい行動なのだろうか。


はぁー、どうやらクロネを甘やかさなければならないようだ。


レベルを上げてこの世界で生き残るためだ、仕方がない。


そう、仕方がないのだ。


「そういえばハヤトさんの職業(ジョブ)って何なんですか?」

「ぐっ……秘密だ」


少女にロリコン宣言をするわけにはいかない。


幸い、職業を伏せるのは冒険者ではよくあることなので深く聞かれなくて済んだ。


「そういえばあまり職業については知らないんだが、職業ってどんなのがあるんだ?」


多分、一般市民は、それほどよく知らないだろうことなので、遠慮なく尋ねる。


「村人レベルが20になったら剣士や騎士の条件を満たすのは有名ですけど、30になったらポーンやナイトになれるというのは知っていますか?」


「いや、知らなかった。マインはよく知っているな」


有名な方も知らなかったからな。まあ仕方がないといえば仕方がない。


マインは得意になって続けた。


「じゃあ、魔法系スキルのレベルが1になった時に魔法使いならずに3まで上げるとソーサラーになれるのは?」


「全然知らないな。マインはどうしてそんなに詳しいんだ?」

「お父さんや宿に泊まったそういうのに詳しい方々から教えられるんです。なかなか面白いんですよ」

「そうなのか。覚えられるマインはすごいと思うぞ。俺なんてすぐに忘れそうだ」


そのあと、料理人や仕立て屋、薬師について聞いた。


それぞれ料理スキル、裁縫スキル、調合スキルがレベル3になった時点でなることができるらしい。


そう聞くと、魔法系スキルレベル3でなれるソーサラーこそが本当の魔法職で、レベル1でなれる魔法使いは、ただの「魔法を使える人」に思えてくる。


魔法使いはレベルが20以上で魔法系スキルのレベルが3以上ならソーサラーになれるそうだ。


大抵の人はこっちのルートでソーサラーになるらしい。


「あ、着きました。ここが私の知る中で一番いい店です」


そんな話をしているうちに防具屋に着いた。



◇◇◇



防具屋にはフルフェイスヘルメットから分厚い靴まで色々な装備があった。


しかし、今の手持ちでは満足な装備を揃えることは出来ないため、冷やかすだけで店を出た。


お金を金貨がジャラジャラいうくらいで持っていないとな。


それでも服より二三倍高いだけなのだから、以前転生した人がもたらした鍛冶スキルは大きいのだろう。


俺の場合、お金を稼ぐのに森うさぎ二匹で金貨一枚だから楽だ。


だがあまり取りすぎるのもどうかと思う。


乱獲は良くない。


採取クエストは、門を通る分のお金が上乗せされているから、四つほどまとめて受けると結構儲かるらしいな。


次の稼ぎ方を考えながら、俺たちはマインの家に戻った。

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