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職業(ジョブ)がロリコンでした。  作者: とおか
二章「ファマーチストの街」
12/156

第9話「冒険者になる」☆

※4/29アサートスクリーンを画像に差し替えました

※6/19文字でのステータス表示を追加しました。

「二人分頼む」


「はーい」


俺は代筆で小遣い稼ぎをしている子供に仕事を頼んだ。


名前と戦闘型、得意スキルを任意で申告する。種族がないのは、差別をしないというギルドの方針によるものだそうだ。


「へぇー魔法が二つ使えるんだー。それも片方は回復魔法……」

「珍しいのか?」

「それはもう」


ほー、やはり俺のスキル選択は間違っていなかったようだな。


次はクロネの方だ。


「えーっと名前はクロネ。戦闘型は特になしで、得意スキルも特にありません」


あれ? やっぱり秘密にするのか。


「はあ、さすが。戦わない人は荷物運びか治療士になるけど、この場合荷物運びだね」


さすがとは随分皮肉だな。亜人差別は子供にまで染み付いているのか。


しかし俺の奴隷と分かっているので仕事はちゃんとするようだ。


ちらりとクロネを見ると首を傾げていた。


皮肉が分かってないみたいだ。


子供にお金を色貨を4枚渡してカウンターに向かう。


受付のお姉さんに紙を渡した。


「ギルド証の発行はすぐにできます。赤青緑の三種類からギルド証の色をお選びください」


色貨と同じ色合いか。


「えーっと、俺は青で。クロネはどうする?」

「青でお願いします」

「了解しました。少々お待ちください」


そしてしばらく待ち、ギルド証を受け取った。


ギルド証の見た目は八角形のコインだった。


中央に何かのマークが描かれている。


それからすることは、クロネを奴隷にする時とまったく同じだった。


血を紋章に押し付け――


「「契約(コントラクト)」」


コインの紋章が光り、形が変わった。


「これで登録は完了しました。ギルド証に触れながら、情報を見ようと念じてみてください」


いわれたとおりにすると、ブオンとステータスに似た表示がコインの上に現れた。


――――――――――――――――

ハヤト rnk.0

役:近接型、治療士

スキル:

《ヒールlv.3》《水魔法lv.2》

――――――――――――――――

挿絵(By みてみん)


「今現れたのがアサートスクリーン、または、アサートと呼ばれるものです。誰にでも見ることができますが、ギルド証本来の持ち主にしか出すことができません」


なんとなく見る角度を変えてみるがるが、どこから見ても俺に正面を向けた状態だった。


クロネのアサートスクリーンを見てみると、そちらも正面が俺に向いている。


――――――――――――――――

クロネ rnk.0

役:荷物運び

スキル:なし

――――――――――――――――

挿絵(By みてみん)


「お気づきかもしれませんがアサートスクリーンは見ているすべての人に正面を向けます」


俺が首を動かすのを見て、くすりと笑ったお姉さんがそう説明する。


やばい、超恥ずかしい。


「ランクについての説明は要りますか?」

「ああ、頼む」


「ランクは0~5まであり、実力があると順に上がっていきます。そしてランクが上がると受けられるクエストの数が多くなり、見返りもよくなります」


「ランクはどうやったら上がる?」


「ランクは実力に応じて勝手に上がります。スキルのレベルと同じですね」


「なるほど、よくわかった」


少しイメージしていたのと違ったが概ね問題はない。


「次に、ギルド金融について説明します。これは簡単に言えばギルドにお金を預けておくということです。引き出しの際はアサートスクリーンの定時にて本人確認を行うので偽造は不可能です。また、このサービスは冒険者ギルド以外でも使え、例えば商人ギルドなどでお金を引き出すことができます。」


「なるほど」


「一度に大量に引き出そうとすると、引き出しを拒否されることがあるのでご注意ください。何か質問はありますか?」


「大量にってのは具体的にどれくらいだ?」


「現地ギルドによります。現金が不足している場合がありますから。高額を引き出したい時は商人ギルドを訪れると良いですよ」


「わかった。ありがとう。そういえば、安くて防犯がしっかりできる宿で、どこか良いところはあるか?」


「そうですね、()牙獣宮(がじゅうく)亭がおすすめですよ。料理も美味しいと評判ですし」


物騒な名前だな。何か意味があるのだろうか……


「わかりました、そこに行ってみます」


「あ、これを宿の人に渡してください。値段が半額になります」


俺は手紙を受け取ると、受付のお姉さんにお礼を言って、クロネを連れてギルドの出口に向かった。

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