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職業(ジョブ)がロリコンでした。  作者: とおか
五章「サムーラトの村」
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第102話「また加護」

遅れてすみません!


と言うのも昨晩はサーバーが応答してくれなかったんですよ

まあ、もっと事前に予約投稿していれば済む話なんですが

翌日、依頼の品であるきのこを焼き、ムシュラウルフを誘き寄せる。


どうせ新鮮なのがたくさん手に入るからな。


「お、来た来た」


しばらくするとムシュラウルフがやってくる。


だが、飛びかかってくる前にさっさと結界に閉じ込めてしまう。


「昨日より少ないけど……それでも六十匹はいるな」


果たしてこれだけでレベルが上がるかどうかだ。


まあ、すべて俺が止めをさせばきっと上がるだろう。


今回はクロネたちには大人しくしてもらった。


俺の服に着替えて、ズボンを引きずりながら水魔法をバンバン当てていく。


倒し切るとレベルアップコールが響いた。


すぐに俺の体が光に包まれ、次の瞬間には高校時代の俺の体に戻っていた。


「お兄ちゃん!」


クロネが飛びついてきた。


勢いに押されて尻餅をついてしまったが、なんてことはない。


クロネは、しまった、という顔をしたが、大丈夫とばかりに笑ってみせると、俺に抱きついて頬ずりしてきた。


そうか、思えば二晩甘えてなかったもんな。


俺はよしよしとクロネの頭を撫でた。


「ハヤちゃーん!」


ククラも背中に抱きついてきた。


というか、まだハヤちゃんと呼ぶのか。


ミズクはあまり飛びついてくるタイプではないからすぐに引っ付いては来ないが、嬉しそうな顔をしている。


「やっぱりハヤトにぃは、お兄ちゃんじゃなきゃ嫌なの」


だよな、俺も幼女になるより、クロネたちが甘えて来てくれる今のままの方がいい。


しかし、不穏なシステムメッセージが響いた。


『加護 《面目幼女》を会得しました』


クロネとククラをあやしながら内容を確認すると、


――――――――――――――――

《面目幼女》

望めば容姿が幼女になる。任意で戻ることも可能。

幼女の目線で物を考えることで、幼女のためにするべきことが分かれば、幼女に対して面目躍如たる行いをすることができるであろう。

――――――――――――――――


いらねぇよ!


語尾が予言者っぽいのも腹がたつ。


いや、まあ変身能力を得たと考えたらいいのか。


ふう、幼女(クロネ)を抱いているとイライラが収まるなぁ。



全員が落ち着くと、ムシュラウルフからムシュラ茸を摘み取り、500個以上ある中から特に形がいいのを厳選して依頼の二倍の量を携えて街に戻った。



◇◇◇



「うわ、凄く大きい……」


ギルドに持っていくと、受付係が驚きで固まっていた。


「な、なんですかこの質の良さ……」


「運が良かったんだよ」


「は、はあ……」


質がいいくらいで騒ぎになることはなく、俺は無事に依頼を終えた。


今の所持金は預金を含めて四万エソを超えている。


いつの間にか小金持ちになってしまったな。


クロネたちに甘いものを買ってあげたりクロネたちの服を買ってあげたりするとしよう。


ククラにはまだ服を買ってやっていないしな。


セメカインストには古着屋しかなかったから、買わなかったのだ。


このサムーラトもそうみたいだから、先ほど話しにあった王都とやらに行ってみようか。


ルーたちが泊まっている宿に行ってムシュラ茸をおすそ分けし(押し付けて来)た後、宿に戻った。


パドラさんはムシュラウルフ呼び寄せない調理法を知っていた。


臭い消しの草と一緒に煮込むらしい。


ちなみに臭い消しの草はキウノルコフ森林で手に入る。


お膳立てはされていたわけだ。

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