第98話「レベルアップで変わったものは?」
明日から毎日更新に戻ろうか迷っています。
書き溜めがあるにはあるんですけどなくなると不安なんですよね。
とりあえず明日投稿した後決めます。
『《ロリコン》のレベルが上がったのです』
結界に閉じ込めたおよそ八十のムシュラウルフを倒すと、レベルが21に上がった。
すると、俺の身体が光に包まれる。
「な、なんだ⁉︎」
「お兄ちゃん⁉︎」
「ハヤトにぃ⁉︎ どうしたの⁉︎」
「マスター、輝いてるよ!」
……ククラのは、なんか違うよな。
意味のわからないまま俺の身体を包む光は輝きを増していき、とうとう何も見えなくなった。
気がつくと、俺は森に立っていた。
なんのことはない、キウノルコフ森林だ。あたりにはムシュラウルフの死体が転がっている。
転移魔法とかではないな。
突然光に包まれたから、一瞬異世界に勇者として召喚されるのかと思ってしまった。
冗談はさておき、何やら目線の高さが同じくらいのクロネたちが驚いた顔をして俺を見ているな。
ってあれ? 服の着心地が悪いぞ?
っというかダボダボだし、腰にあったロングナイフの重みもどころか、そもそも履いているものがずり落ちそうな感覚がある。
「何が起こって——⁉︎」
あれ、声が変だぞ?
すると、唖然としていたクロネが、口を開いた。
「お兄ちゃん……ですか?」
「え、俺だぞ?」
うーん声が高いな。
まさか……。
俺は自分の手を確認する。
目に映ったのは袖。
……袖が長かったから捲り上げると、そこから覗いたのは小さな手だった。
これはまさか……うん、間違いないな。
江戸川コ○ン症状だな。
どうやら俺は子供になってしまったらしい。
「本当にハヤトお兄ちゃん?」
「ああ、もちろん」
「間違いないよ! 味も一緒だし、だってほら!」
ククラが俺の腕を掴み、あるところを指差した。
そこには俺がククラの操者である証の指輪があった。
「これは絶対に外れないから、間違いなくマスターだよ」
「俺は間違いなく俺だ」
まあいきなりショタになったら誰だって信じられないよな……
ん? ショタ?
もしかして幼女が好きと言ってもロリコン扱いされない?
それは、いいね。
ひとまずどうやって俺だということを信じてもらおうか、と頭をひねっていると、クロネから衝撃的な言葉を受けた。
「ハヤトお兄ちゃんが女の子になっちゃったのです」
「………………へ?」
ズルッと引っかかっていたズボンとパンツが地面に落ちた。
股の間を冷たい風が吹き抜けていく。
「まじでかああああああああああああああああああああああああああああ!」
森中に女の子の叫び声が響き渡った。
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