部活
8月21日、午前7時。まだ夏休みなのに早起きです。
なぜなら部活があるからだよ。
はあ、夏休みが勿体無い…。
まあ、頑張りますか。
俺は冷蔵庫の中にある食べ物を適当に取り、貪った。
練習着をクラブバックに詰め、家を出る準備をする。
ガチャ
「ふぅぅははははは!俺、参上ッッ‼︎‼︎‼︎」
ドアを開けたら、直樹が立ってた。しかも仁王立ちで。
スルーしようかなと思ったんだが、それもさすがに可哀想だと思ったので、
「おー直樹、おはよう。今日もいい天気だな。」
とだけ言っておいた。おれ、なんて優しいんだろう。
「っていうか、今日練習午前だけって知ってる?」
「え!マジで?」
やった、これでゴロゴロできる時間が増える!
「だーかーらさっ!練習終わったらカラオケでも行k…。」
「断る。」
「えーなんで?」
「メンドいから。」
「えーそんなこと言わずにぃ。」
「考えとく。」
どーせ行かないけど。
そんなことを話していると、いつの間にか学校についていた。
まあいい、とりあえず今は部分を頑張ろう。
「おはようございます!水瀬先輩、猪田先輩。」
「おお、おはよう佐伯。」
「今日も1日頑張ろうな。」
「はい!先輩のお役に立てるように頑張ります‼︎」
佐伯紫羽。中学1年。マネージャー。
何と言っても外見が可愛い…と思う。
小顔、目はパッチリ、薄い唇、小さい鼻。
そしてチビで貧乳。ロリっ子だ。
「おはようございます、先輩。」
「おお、おはよう鳳。」
鳳大輔。バスケは上手い方だ。
背が高くて、体つきもガッチリしてる。
それに顔だって美形だ。キリッとした眉が特徴的で、とにかくカッコ良い。
「おはようございます!鳳先輩。」
「おはよう、佐伯。お前はいつ見てもチビだな。」
「っ!そんなことないですよ!夏休み中にも紫羽は頑張ってたんですからね。」
「結果は?」
「っ…。」
二人は睨み合ってる。相変わらず仲が悪いな〜。ま、俺には関係ないけど。
「まあまあ…、ここは仲良くしないと。な?鈴?」
「え?お、おう。」
「違います!鳳先輩が紫羽をいじめてくるんです!」
「は?違いますよ、コイツが悪いんです。」
みんなよくそんな朝から騒げるなぁ…。
と、そんなことを考えながら部室へと向かう俺であった…。




