遊園地
結局、俺は優と二人で出かけることとなった。
これじゃあまるで、デ、デートじゃないか…。
「それにしても直樹が風邪なんて珍しいね。」
「ああ。アホは風邪ひかないっていうしな。」
「そういう意味で言ったんじゃないんだけど…。」
あ、そうそう。何処に出かけるか言ってなかったな。
遊園地さ!あの男女がべたべたするあの場所…(良い子はこんな子供の夢を壊すようなことを言うのはやめよう!)。
に俺たちは二人で行くわけで。
まあ、遊園地なんかめったに行くことないし、それなりに楽しいんだけどな。
一部を除いては。
「あ!鈴ちゃん、着いたよ!早く行こっ。」
「おう、そうだな。」
優は小学生みたいにはしゃいでる。そんなの俺がやったら白い目で見られるのに…。
俺たちはチケットを買い、ゲートをくぐり抜けた。
「さあ!鈴ちゃん何乗る?」
「いや、俺はシンプルな乗り物でいい…。」
「そっか!じゃあ観覧車のる?」
いや、なんで今ソレチョイスしたんだよ。
普通メリーゴーランドとかだろ。
とわ言わず。
「いや、それは最後でいいんじゃないか?」
「そうだね。じゃあ、ジェットコースター乗ろっか!」
「いや、ちょっとまて。全然シンプルじゃないじゃないか!」
「もぉ!じゃあ、何がいいのよ?私はジェットコースターがいい!」
「うっ…。」
と、いうわけで優に手を引っ張られジェットコースターへ。
というかこれ結構高くないか?
レールが渦巻いてる部分もある。
こ、これはヤバイ…。
「次の方どうぞ〜。」
「はぁ〜い!」
「…はい。」
ジェットコースターは混んでいなく、スッと入れた。
さすが絶叫マシンだ…!
『それでは発車しまーす♪』
「い、いやだ…。」
「もうっ!鈴ちゃん男らしくないなぁ…。」
むしろ平気でいられる優のほうが凄いと思うぞ?うん。
「う、動いた!」
「レッツゴーォ!」
ああ…もう無理だ。俺の人生終わった。
これまで短い人生だったが色々楽しかったな…。
「鈴ちゃん!落ちるよ!」
「ひぇぇぇ…。」
ビュュュュュン‼︎
「うわぁぁあぁ‼︎‼︎‼︎」
数分後、俺は医務室に連れて行かれた…。




