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明るくいこうぜ?  作者: 山中建一
4/8

お出かけ

8月20日、ようやく宿題が終わりかけたので、優と直樹と俺で出かけることになった。

え?宿題全然ヤバくねーじゃん!って思ったそこの君!間違ってるね。

俺には『部活』という試練があるわけで。

明日からなのですよ、部活が。

部活が始まると、今まで平和だった1日が地獄に変わりまして。

宿題もろくにできないのです。


それなら、部活辞めろよwとか思うじゃん?

それができないから困ってるんだわ。

俺、バスケの推薦で高校通ってるんだよね〜☆

しかも顧問怖ぇ〜し?

辞めるに辞めれねぇっていうやつ?

アハハハハ……


ペチンっ!


「痛っ!何すんだよ、テメェ…」

「何って、今日遊びに行くんでしょ?じゃあ、早くご飯くらい食べたら?」

「うるせぇな…妹のくせに」


俺はボソッと呟いた。

水瀬(みなせ) 心奈(ここな)。俺の妹。

顔はそんなに悪くない。が、性格がブスだ。

例えば、俺が「リモコン取って」って言うと、

「それくらい自分で取れば?」と冷たい言葉で返してくる。


前に「何でそんなに冷たくするんだ」と聞いたことがある。

が、「な、何よ!バカっ!」と返された。全く酷いやつだ。


まあ、心奈の事はさておき、俺は出かける準備をした。

服装よし!髪型よし!財布よし!後は何かあるか…?


「お兄ちゃん!家の鍵忘れてる!」

「お!悪りぃ、ありがとよ」

「もう…!気をつけてよね!」


家を出ると、優が待ってた。

いつもと違う優に正直驚いた。優の私服を見るのはなん年ぶりだろう…。

か、可愛い…。


「あ、鈴ちゃん、おはよう」

「お、おはよう。可愛いね」

「そ、そう…?ありがとう…」


今は9時25分。約束の時間は30分だ。まあ、集合場所が俺ん家だから遅れてもへーきだけど。

9時40分。遅い。


「ったくアイツ何やってんだよ…」

「どうしたのかな?」

「わかんねぇ…」


ピロリン


あ、LIMEの音だ。

『ごめん!今日風邪ひちまって☆悪いけど、二人で楽しんできてくれ!』


え?嘘だろ?えええええええ


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