樋代 優
二話目ありましたね(笑)
「なあ鈴、この問題わかるか?」
「わからん。」
「じゃあこの問題は?」
「…。」
直樹と宿題を始めてから、やや三十分。未だに一問も解けてない。
「あーもう!これじゃ一生終わんねぇよ…。」
「まあまあまあ…、大丈夫だって〜。」
直樹がニコッと笑う。
そんな直樹を俺はキッと睨みつけた。
よくそんな呑気でいられるもんだ。
「んーじゃあ、助っ人を呼びますか!」
「助っ人?」
俺は首をかしげた。
「居るじゃねーか、樋代 優が!」
「あ〜優か。確かにアイツ賢いもんな。」
樋代 優。俺たちのクラスメート。勉強はクラス、いや、学年でも上の方だ。
優は俺ん家の隣に住んでて、小学生の頃、よく遊んでた。今は顔を合わす程度だが…。
「で?俺が呼んで来いと?」
「おう!頼んだ!」
結局俺かよ!とまあ、愚痴は言わず、
「分かったよ、んじゃあ行ってくる。」
と言い、俺の部屋を出た。今の俺、チョーイケメン!
徒歩5秒、俺は優の家にいき、インターホンを押した。
それにしても優の家に行くなんて久しぶりだな…。
最後に行ったのは、小4の時くらいか?
とまあ、そんなことを考えていると、中から優のお母さんが、出てきた。
「あら!久しぶりね、鈴くん。」
「お久しぶりです。」
「で、どうしたの?」
「優いますか?」
「あ、優ね!ちょっと待ってて。」
おばさんはややテンション高めで、家に戻っていった。
何をそんなに期待してるんだろう。
ガチャ
「あ、鈴ちゃん。どうしたの?」
「おう、久しぶり。実はさ…。」
と、宿題のことを話した。
「はあ…。やっぱり鈴ちゃんは駄目だなあ〜。」
「なっ!失礼な。」
「まあ、行ってあげてもいいけどね〜?」
なんだこの上から目線は。
まあ、そんなこと言える立場じゃないけど。
と、そんなことを話しながら、再び俺の部屋に戻るのであった…。
新キャラ、優ちゃん!




