宿題
暇なのでかきました。
夏休み。といっても、もうなかば。俺はうなっていた。
「あ〜〜、宿題終わんねぇ〜…」
俺は水瀬鈴。
高校に入学してからの始めての夏休みだ。
俺は夏休みをマンキツしていた。昨日までは。
最近になって、「宿題」という存在に気がついたのだ。
「あー、結構やったし、休憩!」
といっても、3問しか解いていないのだが。
まあなんとかなるだろうと思い、ケータイをいじる。
「おお…?」
着信履歴がきてる。お、直樹からだ。
猪田直樹。俺の親友。一言で言うと、アホだ。
そんなことより、電話がきてたんだな。気づがないなんて、俺はそんなに勉強に夢中だったのか!偉いぞ、俺。
俺は直樹に電話をかける。
『…もしもし?鈴どーした?』
「それはこっちのセリフだ。一回電話かけただろ?」
『あ、そうそう。宿題どう?』
「全然。」
『だよな!俺も出来てねぇんだよ。ってことで今からお前ん家行くから!』
「あ!ちょ…」
切れた。まだ返事してなかったぞ?
ピーンポーン
…はやっ!さては待ち伏せか?
家にはいま、俺しかいない。ってことは、俺が行かなきゃならんのか。って、当たり前だよな。
俺は玄関を開ける。
「ふぅははははははは!俺っ、参ッッッ上!」
…相変わらずだなあ。
「とりあえず、あがれよ。」
「そうさしてもらう。」
そして、相変わらずの腹立つ態度。
あ、そうそう。俺、最近面白い着信音入れたんだった。せっかくだから、直樹にもきかしてあげよう。
俺はケータイを持った。
「悪いけどさ、おれのケータイに電話かけてくんね?」
「何お前ケータイ探してんの?」
いやお前、ケータイ今俺が持ってるだろ。わざわざ指さしてんのにケータイの存在に気づかないヤツなんてそうそういないわ!
「いや、やっぱいいわ。」
「そーなの?ならいーけど。」
…うん。半分以上はお前のせいだわ。
「ま、いーや。宿題しよーぜ、鈴。」
そう言って、俺と直樹はしぶしぶ宿題をし始めたのだ…。
2話目、あるかな?ないかな?




