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信長と家臣団

 薄汚れた牢屋に入れられてからどれくらいたっだろう。俺は因果応報というやつで地獄にいるのはわかる。しかし家臣達までも道連れにしてしまった。光秀に蘭丸、勝家、佐久間、丹羽、池田、そして息子の信忠。そのほか多くの家臣をここまで連れてきてしまった。あの本能寺さえなければおそらく天下は取れていたことだろう。今更だがもっと光秀や蘭丸を信じていれば。考えたところでもう遅いだろう。俺はもう死んじまったんだから。もう生前の世界に未練はない。今はただただあの神を殺してやりたい。どうにかしてこの手錠と牢から出れないだろうか。

「皆、すまない。この俺のわがままが為にこんな場所へ来る羽目になってしまい。どうしても俺にはヤツに俺のすべてを渡すことはできなかったのだ。金も器も己もそしてお前たちもだ。まだ俺を慕ってくれるというやつがいるならあの神というやつを一緒に潰しにいかないか。」

静まり返っていた牢内に家臣たちの笑い声が響く。その言葉を待っていたと、当たり前のことだと彼らは笑って引き受けてくれたのだ。

「では、とりあえずこの牢を出る方法を探さねばいけませんね。」

笑いながらも冷静に光秀は考えていた様だ。何せ鍵のある場所は分かっているのだ。牢の前においてあるのだ。しかも手の届かないところに。やつらがわざとおいていったのだ。どうあがいてもこの手と足についた鎖と錠が邪魔して取れないのだ。

「いい案がございます。手足を斬れば何とか届くと思います。私なら体も小さくほかの方へ届けられると思います。」

覚悟を決めたように蘭丸は言った。それに待ったをかける者がいた。

「いやその役は拙者に任せてもらいたい。ほかの者信長様を任せたぞ。」

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