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勇気の光
ガタゴトと、揺れる馬車。
一日目は、見事に花は見つからなかった。
「フウ……。ダメだったか」
町にいる人に、“枯れない花について、なにか知らないか”と訊いても、帰ってくる答えはたったの一つ。
「知らないなぁ」
御者に訊いても、やっぱり同じ答えがかえってくる。
「そうですか……。ありがとうございます」
諦めようかという思いが、一瞬浮かんできた。
「ダメだ。そんなのは……!」
声を出して、この考えを振り払う。
諦めない。最後まで。
そう、最後まで。
それが、旅立った前のわたしとの約束。
光が、空に墜ちていった。
「勇気の光が、墜ちた」
少年は祈るように目を閉じると、呟く。
真っ暗だった闇は、光を受けて輝いた。
枯れない花を、咲かせよう
キミとボクとの記念の時に
キミとボクとが離れぬように




