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幸福の光
旅支度といっても、たいしたことはしない。
十日分の食料と、小さな寝袋。いろんなことをして儲けたたくさんの金。
それぐらいあれば、多分足りるだろう。
七つの星の降る夜というのが、今日を含めて七日間。
たったの七日間で、この広い世界を探して一輪の花を見つけるなんて。
無謀だ。
思わずため息が出てしまう。
少年は夜空を見上げていた。
一つの小さな種を握りしめて。
「幸福の光が、墜ちた」
少年の呟いた小さな声は風に乗って、消えた。
枯れない花を、咲かせよう
キミとボクとの目印として
キミとボクとが出会えるために




