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旅立ち
決して枯れない花があるという。
七つの星が降る夜に、光のように美しい花、その、決して枯れない花が咲くらしい。
心もからだ身体も、とうの昔に汚れきってしまったわたしは、決して枯れない、光のように美しいという花にとても興味を持ってしまった。
いや、本当は興味なんて少しも湧いていなかったかもしれない。
ただ、もう、決して美しい花の道を進むことができないわたしは、美しく永遠に咲く花に嫉妬していただけなのかもしれない。
残りの人生、醜く散っていくわたしと、光のように輝きながら、永遠に咲くことのできるその花。
ただの嫉妬でも、何でも良かった。
一目見るだけで、満足できるなら。
その花には、もう一つの伝説があるらしい。
人の望み、願い事を―――
一つだけ、叶えてくれるという。




