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転生悪役令嬢はお茶漬けが食べたい【長編版】  作者: 藍銅 紅@『お姉様はずるい』コミカライズ連載中


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第67話 あっという間にラインシュ領、独立

…仕様書を作っただけで、後はお任せ☆っていうわけにもいかず。


わたしはナイジェル様とお兄様たちと一緒に国道作りから始めましたとも。


まず、ラインシュ領からカイエン男爵領までズバッとほぼ真っすぐに東へと。

これが国道一号線ね!


普通の馬車で移動する場合、だいたい五時間か六時間で到着する場所に宿屋を作り、その間にトイレ休憩&軽食場所を作りました。


つまり、イメージは高速道路のサービスエリアとパーキングエリアのイメージね!

流通&地域活性化! 

あ、トイレを作ったら、下水処理設備も作りました! 

汚物処理、大事。

でも、日本みたいに電力はないから、巨大プールに汚水が溜まるようにして、そこに浄化魔法! きれいになった水を、川に戻すってカンジ。

魔法万歳よ!


国道一号線が成功したので、次は二号線を作ったわ!


こちらはラインシュ領からエリンのマーテラー男爵領までズドンと一直線に南下しました! 

サービスエリアは既に完成。これからゆっくりとパーキングエリアも作ってという感じです。


国道三号線は……まあ、そのうち。マーテラー男爵領とカイエン男爵領を結びたい……。

だけど、先にダムよ、ダム!


こちらは完成まではまだまだ。

日本の黒部ダムだって完成まで七年かかったとかだったと思うから、魔法があるとはいえ、すぐに完成はさすがに無理。

だけど、魔法使いの皆さんのおかげで、ペースアップしているって!

すごいわー。

お任せしちゃうわー。


あとは何だったけ?

あ、魔力障壁。


いろいろ検討の末、壁ではなくて、ラインシュ領と契約を結んだ領土に教会的な建物を作り、そこに巨大魔石を配置、神官的な人と魔法使い的な人を配置して、いざというときは領土ごと結界を張るという形に落ち着きました。


普段は、神様に祈りを捧げ、いざとなったら防衛拠点。しかもトランシーバー的通信装置も設置して、何かあれば、隣の領地に連絡可能って。


はっはっは。

すごいわ。

着々と防衛ラインは完成しつつある。


で……。

結果的に、ブラウンシュヴァイク=リューネブルク王国の、ラインシュ領を含む王国の東側と、王都のある西側とでは……生活基準差がものすごいことになったのよね。


特に衛生の差がすごい。

現代日本に近い感じの東側、中世ヨーロッパ程度の王都を含む西側。


いやーもう、東側に慣れるとねえ、西側なんて住めないわ! 臭くて。


それからアントン王太子殿下なんだけど。

貴族学院での成績は壊滅的……ではなく、なんとか卒業はできる程度までは引き上げられたらしい。

ギリギリ卒業。

そう、卒業できちゃったのよ。


で……、アントン殿下、王太子、継続。


……継続しちゃったが故に、貴族の皆様が不安どころか反発されましたよー。あーあ。


だけど、王太子を誰かに変更するほどの理由がないのよね。

とりあえず、優秀ではなくても貴族学院は卒業できるんだし。


でもねえ……。


貴族の皆様からの信頼度は……無いに等しい。

二度目のやり直しで、がんばったんだから……と、優しい視線をアントン王太子殿下に送る貴族は……少数。

皆無じゃなくってよかったねーなんだけど。


多分、歴代の王太子の支持率としては、最低ラインじゃないかな?


王政をやめて議会民主制とかに変えろという意見も出ているらしい。

国の制度変更は、当然だけど、現国王陛下が難色を示しているって。


未来は不安だし、ラインシュ領からの税収と寄付金なしで、王族の皆様の懐事情もさみしい感じになって、夜会とかも開いていないって。

開いても、体調不良により不参加ですとか言って欠席する貴族多数だし。


そんなこんなでブラウンシュヴァイク=リューネブルク王国の内情はぐっちゃぐちゃです。


ラインシュ側から、王都のほうに攻撃なんてしていないけど、もう、屋台骨、ぐらぐら。


こちらはラインシュ領側の国道整備に魔法障壁に、水質浄化に……と、真っ当に国土を発展させていただけだから、文句のつけようもないしねー。


ま、わざと、国の西側は放置していたけど……。

だって、ねえ、ラインシュ領、大河の東側に位置しているのよ。大河の西側になんて整備するメリット、ラインシュ領にはないんだもの。放置一択よ。当たり前でしょ。


西側の整備? 

王都一帯でしょ?

陛下がたがやれば?

はあ? やり方が分からない?

じゃあ、技術提供料支払ってくれるのなら、わたしが作った仕様書のコピーお渡ししますよ? だたし、めっちゃ発展できる技術ですからね、仕様書のコピーのお値段高いよ?

買えるの?

買ったはいいけど、国道とかトイレ作る資金、もうないんじゃないの?

でも欲しい?

わがままですね、国王陛下。

まあ、いいでしょう。

仕様書を渡す代わりにラインシュ領、ラインシュ王国として独立しますよいいですね。

ラインシュ王国の国土はせっかく作った国道を、そちらに渡すのは業腹なので、国道一号線と国道二号線を含む近隣地域をもらいますね☆ 国道三号線予定地を含めてね☆


……という交渉を、お父様とお兄様がものすごーい笑顔でごり押ししたってさ☆


すごいわお父様たち。


そんなこんなで、あっという間にラインシュ領、独立。


さあ! 後顧の憂いもなくなったので!

東に行くぞおおおおおおおおぉ!


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