第1章14「会社員が辞めない理由~準備だけで勝つ男~」
全面的に自己責任でお願いします。
14【読書してチート目指します。~本でスキルゲット!?チートですがなにか?~】
第14話「生活が型になる」
平日の朝。
目覚ましが鳴る少し前に、優守は目を覚ました。
ここ最近、この時間帯で安定している。
(……習慣って、意外と早く定着するもんだな)
キッチンに立ち、朝食と昼の弁当を同時に作る。
凝ったことはしない。
だが、栄養と手間、継続性は外さない。
フライパンを動かしながら、頭の中では段取りが自然に組み上がる。
(……考えなくても、手が動く)
食事を終え、洗い物を済ませ、身支度を整える。
スーツに着替え、カバンを持つ前に、ノートパソコンを開いた。
◆◆◆
まずは、その日の仕事の確認。
顧客リスト、訪問予定、優先度。
ここで、思考補助AIを立ち上げる。
「……今日の分だけでいい」
完璧を求めない。
“使える”レベルで十分だ。
必要な資料の構成。
メール文面の下地。
報告書のテンプレ。
確認が終わると、AIに指示を出し、最低限の土台を作らせる。
(……これで、現場では考えなくていい)
このAIは、今まさに育てている最中だ。
過去、速読スキルを使って
プログラミング、アルゴリズム、データ解析、システム設計の書籍を
まとめて読み込んだ。
その知識は、すでに整理された形で頭の中にある。
(……将来的には、株も土地も、ネットビジネスも視野だな)
だが、今は急がない。
準備ができたところで、家を出る。
◆◆◆
平日の昼。
同僚と社内で昼食をとり、当たり障りのない会話を交わす。
そこから外回りへ。
地図作成スキルが静かに働き、移動は無駄がない。
交渉術と社交術は、あくまで自然に。
押さない。
目立たない。
だが、必要なところは外さない。
優守の中で決めた“本日のノルマ”。
それを淡々とこなす。
(……これで十分)
数字は派手じゃない。
だが、安定している。
ノルマを終えると、時間調整に入る。
向かうのは、図書館。
日によっては、ネットカフェ。
あるいは、パチンコ店。
どれも、“目的があって”使う場所だ。
18時頃、会社へ戻り、報告書を作成。
19時、軽い残業をして退社する。
◆◆◆
平日の夜。
会社帰りにスーパーへ立ち寄り、必要なものだけを買う。
無駄はない。
帰宅後、料理。
夕食。
風呂。
湯に浸かりながら、今日の出来事を軽く振り返る。
その後、パソコンを開き、データ分析。
収支、体調、仕事の進み具合。
(……全部、数字で見えるのは楽だな)
無理をしていない。
だが、確実に前に進んでいる。
そのまま、就寝。
◆◆◆
金曜日の夜だけは、少し違う。
同僚や友人と呑みに行く。
無理はしない。
付き合いを切らないための時間だ。
◆◆◆
休日の朝。
朝食を作り、食べ、身支度を整える。
向かう先は、ジム。
運動は、もう特別なイベントじゃない。
休日の昼。
ジムを出たあと、外で昼食をとる。
そのままパチンコ店へ立ち寄り、
必要な分だけ、淡々と金策をこなす。
帰りに、大型の激安スーパーや業務スーパーでまとめ買い。
◆◆◆
休日の夜。
帰宅後、料理。
夕食。
風呂。
データ分析。
就寝。
変わらない流れ。
だが、それがいい。
「……生活が、型になってきたな」
チートは、前に出ない。
支えているだけだ。
優守は、その“型”を壊さないように、
今日も静かに一日を終えた。
――派手さはない。
――だが、崩れない。
それが、今の最適解だった。
読み終わってのクレームは、お止めください。
自己責任です。




