第1章12「会社員が辞めない理由~準備だけで勝つ男~」
全面的に自己責任でお願いします。
12【読書してチート目指します。~本でスキルゲット!?チートですがなにか?~】
第12話
「必要経費と現実的な金策」
今日は、仕事が休みだ。
目覚ましをかけずに起き、軽めの朝食をとる。
平日よりも時間に余裕があるが、気持ちは不思議と落ち着いていた。
「……行くか」
優守は、事前に調べておいたジムへ向かった。
◆◆◆
そこは、会員制のプール付きジムだった。
設備は清潔で、照明も柔らかい。
利用者の年齢層は高めで、必要以上に身体を見られる感じがしない。
(……ここなら、続けられる)
運動が目的だが、空気も重要だ。
通う場所を間違えれば、それだけで挫折する。
スタッフの説明を受けながら、料金表に目を落とす。
入会金。
月会費。
プール利用料。
「……高いな……」
分かっていた。
分かっていたが、改めて数字を見ると、やはり安くはない。
だが――。
(健康を戻す。時間を買う。)
感情ではなく、計算で考える。
「……必要経費だな」
そう結論づけ、優守はその場で入会手続きを済ませた。
◆◆◆
ジムを出たあと、少しだけ歩く。
次に考えるのは、現実的な問題だ。
「……金、どうするか……」
無理な節約は続かない。
だから、収入側を少しだけ増やす。
派手に稼ぐ必要はない。
目立たず、確実に。
(第一段階は……)
脳裏に浮かんだのは、パチスロだった。
ギャンブラー。
豪運。
データ解析。
条件は、揃っている。
だが、同時に“やってはいけないこと”も明確だった。
一店舗で粘らない
勝ちすぎない
カードは作らない
頻繁に同じ店へ行かない
「……上限は、五万から八万」
それ以上は、危険だ。
店にも、周囲にも、自分自身にも。
頭金は一万円。
投入は四千から五千円まで。
そこで大当たりを引き、
五万から八万になったら、即帰る。
(……遊ばない。作業だな)
複数の店をローテーションする。
データだけを見て、座る。
感情は切る。
「……これなら、怪しまれない」
依存しない。
期待しない。
“使う”だけ。
◆◆◆
帰宅し、ノートパソコンを開く。
ジム代。
生活費。
余剰資金。
必要な金額を、静かに整理していく。
(……無理はしない)
台の一覧と確率を調べ、店のデータページを見ながら、事前に予習する。
「……まずは、身体を戻す。大学生時代は、よく行っていたな。」
少し昔を思い出しながら、分析を進めた。
身体を戻す。それが最優先だ。
――結局、使うのはこの身体なのだから。
チートは、近道だ。
だが、土台がなければ意味がない。
優守は、そう思っていた。
静かに。
慎重に。
次の一手は、もう決まっている。
読み終わってのクレームは、お止めください。
自己責任です。




