第26話(最終話) 光と影の終章 ― 永遠の絆
王都の空は、清々しい朝の光に包まれていた。
瓦礫の山や焼け跡は残るが、
黒い影はもはやどこにもない。
影王との戦いから数日。
市民たちは少しずつ街に戻り、
復興の準備を始めていた。
◆
王城・広間。
アイナとリアンは、
戦いで疲れ切った体を休めながらも、
互いの手を握り締めていた。
「……リアン」
アイナの声は柔らかく、穏やかだ。
「やっと……平和になったね」
「ああ」
リアンは微笑み、肩の力を抜く。
「おまえと一緒にいられるなら、
もう怖いものはない」
アイナは小さく頷き、
リアンに顔を寄せた。
「私……リアンがいるだけで強くなれた。
もう、影に呑まれることもない」
「俺もだ」
リアンはアイナの手を握り返し、
その目をしっかりと見つめる。
「おまえの光を、ずっと守る」
アイナは微笑みながら、
リアンの胸に頭を預けた。
「うん……ずっと一緒に……」
◆
城壁の上。
ラグナは二人の様子を静かに見守り、
深く息をついた。
「……本当に支柱と巫女の絆は強い」
遠くに消えた影王の幻影を思い浮かべながら、
静かに呟く。
しかし、その瞳には安堵だけでなく、
未来への覚悟も宿っていた。
(影界は完全には消えない。
だが、二人の力があれば、
どんな闇も乗り越えられるだろう)
◆
王都の街。
破壊された建物の修復作業が進む中、
人々は二人の勇気と光を称え、
希望を胸に歩き出す。
リアンとアイナもまた、
互いの手を離さずに歩き出す。
光と影を超えた絆――
それは、永遠に消えない光となる。
「リアン、私……これからもずっと一緒にいてくれる?」
「ああ。
俺たちの絆は、もう誰にも壊せねぇ」
アイナは微笑み、
リアンにしっかりと抱きつく。
王都の空に、二人の光が静かに重なり、
戦いの終わりと、新たな始まりを告げた。
◆
影王の脅威は去り、
王都は再び平和を取り戻す。
だが、二人の絆と光の力は、
未来永劫、王都を守り続ける――。




