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第25話 光と影の激突 ― 王都最終戦

 王都の空は、昼とも夜ともつかぬ暗雲に覆われていた。

 黒と赤の影が街を包み、瓦礫と炎が王都を震わせる。


 その中心で――

 影王が鎧を黒く輝かせ、翼のような闇を広げた。


「光影巫女よ、

 その力、支柱と共に全て奪い取ろう」


 その声は冷たく、

 王都の建物すべてに反響した。


 アイナは膝を軽く曲げ、リアンの隣で光を纏った。


「リアン……絶対に負けない!」


「ああ。

 俺たちは二人で戦う。

 最後まで……!」


 光と闇、

 それぞれの意志が王都の大地を震わせる。


 



 影王の一撃。

 巨大な影の刃が王城を襲う。


「避けろ!!」


 リアンは剣を振り、アイナを庇いながら飛び上がる。

 しかし、影王の闇は速く、強く、逃れられない。


 アイナは核を燃え上がらせ、

 白黒の光を爆発させる。


「リアン!

 これで――!」


 光の奔流が影王を押し返す。

 だが、影王の闇もまた白黒の光に応戦し、

 空間そのものがねじれ、火花と闇煙が交錯した。


 



 リアンは剣を握る手に力を込め、

 支柱の覚醒を最大限に発動させる。


「アイナ!

 共鳴だ!!」


 アイナの光がリアンの光と重なり、

 渦となって影王に襲いかかる。


「うっ……!?

 この……人間が……!!」


 影王は巨大な影の剣を構え、応戦するが、

 光の渦がその力を分散させ、押し返す。


 アイナの瞳に、確かな決意が宿る。


(私は……私の力で戦う。

 リアンと一緒に……絶対に、負けない)


 リアンの剣が影王の闇に突き刺さる。


「――貫くッ!!」


 光と闇の衝突が王都全体を震わせ、

 瓦礫が空中に舞い上がる。


 影王の咆哮が轟く。


「まだ……まだだ……!

 おまえたちの絆ごときで……

 この闇を止められると思うな……!!」


 



 戦場の混乱の中、

 アイナの光がさらに強く、純白に染まる。


「リアン……私の核……全部、使う!」


「俺もだ!

 全力で支える!!」


 二人の共鳴光が王都の空を裂き、

 影王の体を包み込む。


「ぐああああああ……ッ!!」


 影王の影が光に焼かれ、叫び声を上げる。

 膝をつき、翼の闇が次第に剥がれ落ちる。


 リアンは剣を押し込み、アイナの光が頂点に達する。


「――終わりだッ!!」


 光の奔流が爆発し、

 影王の姿は完全に消滅した。


 



 戦場に静寂が戻る。


 王都は瓦礫と火災に包まれながらも、

 闇は完全に消え去った。


 リアンは膝をつき、疲労で息を切らす。

 アイナがそっと手を差し伸べる。


「リアン……大丈夫?」


「ああ。おまえがいてくれたからな」


 アイナは笑顔を見せる。


「二人で……勝ったんだね」


「ああ……俺たち、勝った」


 二人は手を取り合い、

 崩れた王都の上で光を抱きしめる。


 



 ラグナは遠くから二人を見つめ、

 深く息を吐いた。


「……よくやった。

 影王を討ち、王都を守ったか」


 だが、ラグナの瞳には、

 戦いの余韻だけでなく、

 これからの課題を見据えた光があった。


(支柱と巫女の絆は最強の武器だ……

 だが、これからも試練は続く。

 影界の残党は必ず動く……

 それでも、二人なら乗り越えられるだろう)


 王都の空に、

 光と影の戦いの痕跡が消え、

 新たな平和の幕が降りた。


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