誰が為の埋葬儀礼
四月初旬某日、深夜、県境に近いある山で私が出会ったのはスーツケースを引き摺る少女だった。話を聞くに、彼女はこれから死体を埋めに行くのだという。壊れてまともに運べなくなったスーツケースを手に、少女は私に持ちかける――共犯者にならないか、と。
第29回電撃小説大賞にて三次選考通過、四次選考落選の短編作品。
第29回電撃小説大賞にて三次選考通過、四次選考落選の短編作品。
第一章:その少女は死体を運ぶ
2025/03/13 21:21
第二章:私と少女の共犯取引
2025/03/14 20:00
第三章:少女がそれを埋める理由
2025/03/15 20:00
第四章:私と少女は穴を掘る
2025/03/16 20:00
第五章:私の目的、あるいは動機
2025/03/17 20:00
最終章:私と少女はそれを弔う
2025/03/18 20:00