14.グラジオラスの気持ち①
皆さんお久しぶりです!今回はグラジオラス視点で書いてみました!次の話もそうする予定なので宜しくお願い致します!
どうやって魔力測定の結果を報告しようか楽しみに考えている間に、いつの間にかかなりの数の受験者が教室に入ってきてたみたいだ。
「おい。聞いてるのか?」
目の前の男は、俺の考え事を中断させやがったなこいつ。俺は仮にも第二王子だぞ。しかも、あいつの教育のおかげで社交界の場にはあまり出ないもののかなりの有名人だぞ。それを分かってんのかこいつ?丁重な口調じゃなくてもいいよな。
「聞いているよ。なんの用かな?(聞いてるぞ。煩いな。何の用だ?)」
「お前。第二王子のルミナス・グラジオラスで間違いないな?」
相手の男は、偉そうに取り巻きを連れながら仮にも王族。しかも、王位継承権を持つ俺に対して敬語を使わずに話しかけてきた。
「ええ。そうだよ?(ああ、そうだが。お前、王族に敬語を使わないとは何様だ。)」
「お前。俺に王位継承権を譲れ。」
は?何言ってんだこいつ。俺の記憶の限りではこいつは確か成り金貴族だったはず。それなのに、敬語を使わないわ、王位継承権をくれだ、なめてんのか?
「すいませんが、言っている意味がまったく理解できませんね。そもそも、王位継承権は王族以外のものか、陛下が許可を出さないかぎり、渡されない権利です。それを理解していますか?」
「ああ。だが関係あるまい。お前が俺にくれれば済む話。もしも渡さないというならば、強硬手段に出させてもらう。おい、お前ら。」
「「「「「はい」」」」」
こいつ、阿保なんじゃないか?王族の俺に、あいつの弟子である俺に、魔力も、魔術も、剣術も、策略も、体術も勝てるわけがないというのに。
「しょうがないな。こちらも正当防衛という事で強硬手段に出させてもらうよ。」
「どんな目にあっても知らないからな。」
氷魔術【氷の矢】
草魔術【雑草の防御】
炎魔術【猫の住処】
泡魔術【滑らす床】
土魔術【巨大ゴーレム】
は?こんなレベルの魔術で俺に勝とうとしたのか?しかも、名前ダッサ。いいぜ。本物の実力の1割は見せてやるよ。
炎魔術【爆炎の支配者】
「な、何なんだこの魔力の流れは!?」
「貴方は、選択を間違えた。ただそれだけのことです。さ、お休みなさい。」
バタン
一割程度の力しか出してないとはいえ、さすが貴族だ。まあまあ、堪え切れてたな。ってか受験日にこれはまずかったか?
「どうしたのですこの騒ぎは?」
案の定、監督官が慌てて走ってやってきた。
「あ、先生。この人たちを一か月の謹慎としてください。」
一か月じゃなくて本当は死刑にしたいが、しょうがない。俺の表の顔ではそれはあり得ないからな。先生が利口な人であることを祈る。
「理由を聞きましょう。」
監督官は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに元の表情を取り戻し、落ち着いて聞いてきた。
「王族である私に対する無礼・王位継承権を渡せと言ってきた無礼・そして最後に私に先に魔術で襲ってきた事でしょうか?」
「わかった。本来はそのようなことをしたら死刑です。一か月じゃぬるすぎます。もしも受かっていたのなら、半年の謹慎および、生徒会の入会を禁止します。」
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「という事があった。」
俺はヘレが入れた紅茶を片手に話し終えたら、ヘレはまた、表情を変えて頭を抱えだした。
「どうするんだ?学園に入る前から印象最悪じゃないか。まあ、大丈夫。最悪偽装工作でもすれば・・・」
ヘレには現実逃避を始めると物騒な事を言い出す癖が有るのを俺は、知っている。ヘレは出会ってからずっと俺の師だ。




