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⑼『一人というもの』

⑼『一人というもの』



訳の分からない、一人というもの、まさにその、一人というものが、現象することによって、一人というものは、こうして小説にも成り得たのであるが、どこからどこまでが一人で、どこからどこまでが二人かは、疑わしい。



考え過ぎだろうか、こうやって、一人というものについて考えれば考える程、その一人というものの、概念が飽和状態になり、じっくりと解釈すればする程、迷路に入り込み、出口の見つからない状態で、夕焼けに照らされる毎日である。



諦念を持てば、一人というものも、案外、思考せずに気楽で居られそうなのだが、小説書きにとっては、諦念は危険すぎるのだ。飛躍に次ぐ飛躍によって、小説の形式は保たれるのであるからして、一人というものは、今日も、一人というものなのである。

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