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No.3 ギムネマシルベスタ茶

レポートNo.3 『ギムネマシルベスタ茶』


【質問内容】

 「まずはこのバナナを食べて下さい」

 「次にこのお茶を飲んで下さい」

 「最後にもう一度バナナを食べてみてください」


【回答】

・武器屋で剣を見ていた剣士の男性

 「ん、これを試せばいいのか?」

 「この果物、独特の匂いがするけど美味しいな」

 「お茶も普通の味だな」

 「んで、こっちの果物をもう一度・・・?! おい、甘く無くなったぞ! 一体どんな魔法を使ったんだ?!」

・パン屋から1メートル以上ある長いパンを持って出てきたハンターの女性

 「えー? これ試せばいいのー?」

 「うん、このバナナって果物美味しいーねー!」

 「うーん、アタシあまりお茶は好きじゃないんだけどなぁ。 ・・・うぇぇ、やっぱり苦手だよぉ」

 「口直しに、さっきの果物を・・・え?! なになにーっ?! 甘く無くなったんだけど! ちょっとこれ、治るんだよね?!」

・怪しい刺青をした黒ずくめの男性

 「・・・まずはお前が試せ、話はそれからだ」

 「ふむ、なかなか旨い果物だな」

 「毒・・・では無いが、あまり好みでは無い味だ」

 「・・・おい、キサマ! やはり毒を盛っていたな! コロス!!」

・『GO TO HELL!!』と書かれたTシャツを着たピエロ風のメイクをした男性

 「いいよー。 ん、この服どうしたかって? この間、通りすがりに人に貰ったんだ。 なんて書いてあるか分からないけどイカしてるだろ?」

 「うん、もっさりしてるけど味はいいねー」

 「どこにでもありそうな普通のお茶だねー」

 「・・・はは、なるほどね。 うん、お礼に君を僕のショーに招待するよ。 え、何をするかって? それは当日までのお楽しみさ。 ・・・絶対に、逃げちゃ、ダメだよ・・・?」

・同じセリフを連呼している町外れにいたマッチョな青スライム

 「ぷるぷる。 僕は悪い魔物じゃないよ!」

 「ぷるぷる! 僕は悪い魔物じゃないよ!」

 「ぷるぷる? 僕は悪い魔物じゃないよ!」

 「・・・ぷるぷる?! 僕は悪い魔物じゃないよ?!(色が赤く変色した)」


【総評】

 今回は、我々の持ち込んだものが異世界人にも同じ変化が起きるのかという調査だった。

 一部例外はあったものの、結果は同じような変化があることを確認することができた。

 しかし調査中、何度も危険な目に遭いかけたのでこのような調査は以後お断りしたいと思う所存である。

 なに、拒否権は無いだと? 馬鹿な!!

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