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洋楽を語ろう

FENから流れてたアメリカンROCK

作者: Tanaka-KOZO

97年初夏。

僕はクライアントの元へ向かう為、R16号を使い車を走しらせていた。

カーラジオのチューニングはFENだ。※昔で言う「進駐軍放送」


 FEN (Far East Network) とは、現在のAFN (American Forces Network) の前身で、その名の通り極東放送(周波数は関東で、810KHz AMなど今も同じ)とも呼ばれていたラジオ局。


僕が運転している車は営業車なので、FMがセットされておらず、道中はAMを聴きながら現地へ向かう事が多かった。


日々同じ放送局ばかり聴いていると段々飽きてくるもので、その頃、何の気なしに聴いていられる福生の横田基地からON AIRされているFENを聴くことが多かった。


英語で流れるDJの喋り、左側に見える横田基地の景色が、僕を異国の地へ連れて来ているかのような錯覚にさせた。


FENの選曲は、通常日本のFM局では流れないような選曲がされることが多い。

そう、結構レアなものが多いのだ。

その日流れているナンバーはボブ・シーガーの「SHAKE DOWN」だった。


ボブ・シーガーはアメリカはデトロイト出身のシンガー。

独特のしゃがれたソウルフルな歌声が特徴だ。

日本ではほとんど知られていなかったが、アメリカではコンスタントにヒットを飛ばしてるシンガーだ。


シーガーの曲はアメリカ南部の一般庶民が日常直面する試練や、勝利の瞬間などを詳細に歌い上げた作品が多く、アメリカの民衆の代弁者として支持されている。


彼を尊敬するミュージシャンの中には、イーグルスのグレン・フライやブルーススプリングスティーンといった大物もいる。


これともう一つ、FENでよくかかるレアな曲で、サミー・ヘイガーの「I CAN’T DRIVE 55」がある。

この曲はヘイガーがモントローズを脱退後、ソロで活動していた頃の代表的なナンバーだ。


日本においてのサミー・ヘイガーの位置づけは、あくまで、その後に加入するヴァンヘイレンの2代目ボーカリストとしての認識が高い為、ヴァンヘイレン加入前の、この曲がかかるという事は日本の放送局ではまず無い。


ヘイガーの歌詞は「アメリカ強い!」「ソ連(元ロシア)なんかぶっ飛ばせ!」みたいなストレートな表現が多い。

さっきのシーガー同様、このヘイガーも、さすがアメリカ人ならではの選曲だろう。


軽快だが重いドラムのリズムに、思いっきりディストーションで歪ませたギター音。

そして、やっぱりヘイガーの声もしゃがれたソウルフルなボーカルスタイルだ。


この2曲は自分が大好きなナンバーなので、まるで自分がリクエストした曲がエントリーされたかのようでうれしい。


僕の中でヘイガーとシーガーは、ボーカリストとして、かなり影響をうけたミュージシャン。(全然タイプが違うけどね…笑)


現在は、このFEN放送(現AFN)を聴くこともあまり無くなってしまったが、あの頃、車で一人ラジオを聴いていた日々がふと懐かしくなったりする。

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