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最後のシュート  作者: ショウナ
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春の自分と夏の自分

自分は何を望んでいるのだろう。


ふと、そう思う時がある。自分の最大の喜びは、幸いはなんだろうと。



僕は高校のサッカー部に所属していた。小学校からやっているので、結構長続きしているほうだと思う。


今までの人生、それはサッカーまみれだったような気がする。朝早くからサッカーをするために起き、サッカーをするために昼食を食べ、サッカーをするために授業を受け、そして、練習が終わっても、明日のサッカーのために寝る。そのおかげで結果を出した時もあった。


それが僕の日常であり、普通だった。



けれど、僕はそのサッカーを辞めた。


僕は逃げたのだ。高校に入ってサッカー部にも入ったまでは良かったものの、中学の頃と違って、今の高校は人数も多く、はっきり言って僕より上手いやつも沢山いた。そして、何よりも、練習がきつかったのだ。

とにかく走らされた。一年は毎年そうらしい。


自分の中では精一杯走っているのに、それをほかの一年達は簡単に抜かしていく。


そのどんどん遠くなる背中に、僕は段々とする打ち負かされていった。

心の中で不満が溢れている。


僕は陸上部じゃないんだぞ…。

もう1週間もボールを触ってないじゃないか…。

なんで他のやつは文句も言わず、黙々と走り続けられるんだよ…。



そして、高校一年生の夏に僕は退部届けを出した。






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