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魔物の総意

ソアルの声かけにより会議室に大臣達が集まる。ソアルに宛てられた手紙を読み上げると大臣達の顔色が変わった。喜ぶ者、怪しむ者いろいろだ。だけど嫌そうにする者は1人もいない。それだけ魔物達も争いは嫌だってことだろう。


「皆さん、私はこのお話受けたいと思います。どうでしょうか、皆さんの意見をお聞かせください。」

「では私から、私も魔王様の意見に賛成です。ですが、この話慎重に行った方がいいと思います。国民の中にヴェアヴォルフの様な者もいるかもしれません。そうであればその者達が暴れだすやもしれません。そういったときの対策を考えておいた方がいいでしょう。」

「次は私から、私も魔王様の意見に賛成です。しかし、人間側は本当に友好を望んでいるのでしょうか、友好の為と魔王様を城から連れ出したときに襲うやもしれません、その対策も考えた方がいいでしょう。」

「それは俺達側近護衛官がついていけば問題ないさ。それにソアル自身だって強い。」

「ゲイル、慢心はいけない。しっかりと考えるんだ。」


レクレイに怒られてしまった。


「でもレクレイさん私の護衛は側近護衛官の皆さんで大丈夫ですよ。皆さんとてもお強いですし、それに相手を疑ってばかりでもいけませんよ。」

「まあ、そうですが。」

「それよりも人間の王とはどこで会うのですか?どちらかの城ではさすがに落ち着かないでしょう。」

「ライドンの町はどうですかな?あそこは中立ですぞ。」

「そうですね、あそこが良さそうですね。」


会議は次の日の朝まで続いた。重要な案件だもんな。そして決まったことだが、人間の王の話を受け、会談を申し込むこと。その会談には側近護衛官全員と大臣全員が同行すること。その会談はライドンの町で行うと人間側へ提案すること。暴動に備え兵士達の警備を強化することだ。勇者はその旨をカイゼル王に伝えると言ってヴェライカに帰っていった。それにしても眠いな。はぁ~。あくびがよく出る。


「ゲイル、お疲れ。眠そうだね。」

「パルディアこそお疲れ。パルディアも昨日から一緒にいるのに平気そうだな。」

「慣れかな?今まで寝ずに何日かいるってことが何度かあったからね。さぁ、ゲイルはまた今晩護衛でしょ、寝ときなよ。」

「そうするよ。じゃあな。」


パルディアと別れて部屋に戻る。ベッドに横になるとすぐ眠りについた。


5日後・・・


俺とバウムがソアルの護衛のときに勇者が再び城にやって来た。


「魔王、国王からまた手紙を預かってきたよ。」


ソアルは手紙を受け取り中身を確認する。


「・・・良かった。勇者さんカイゼル王に手紙の日で構わないとお伝えして頂けますか?」

「わかった、伝えとくよ。」

「俺も手紙を見ていいか?」

「どうぞ。」


なになに


『魔王殿

話を受けて頂いたこと感謝する。早速だが会談を開こうと思う、場所は貴殿の指定したライドンで構わない。ヴェライカより距離があるため1ヶ月後の開催でお願いしたい。また返事を勇者に頼む。

カイゼル・ヴェライカ・ルクセンブルク』


「これから準備しないといけませんね。」


それからソアルは大臣達を集め、会談について周知するとともに会談のための準備に取りかかった。馬車の手配に国を開けるための大臣の代理や兵士の確保などやることが山積みだ。皆忙しそうにしているがどこか嬉しそうな顔を見せている。それほど今回の会談は魔物にとって喜ばしいことなんだろう。そうだメイリンにも教えに行こう、きっと喜ぶ。救護室に行くとメイリンとユンが話をしていた。


「あ、ゲイルどうしたの?怪我でもした?」

「いや、怪我はしてないよ、メイリンに伝えたいことがあって来たんだ。実は・・・。」


メイリンに魔物と人間が友好を結ぶための会談をすることを話した。


「えっ、それ本当!やった!やったよユンちゃん!」


メイリンはユンの手を取り喜んでいる。


「うん、良かった。会談がうまくいけば、私もメイリンが居た町にも行けるかもしれないんだよね。そうなったら、う~ん、楽しみだな。」

「うん、行こうよユンちゃん。ゲイルも今回の会談うまく行くようにソアルを支えてあげてね。」

「ああ、わかってる。任せろ。」


会談が本当に楽しみだ。

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