お出掛けのお誘い
コンコン。
「どうぞ。」
レクレイの部屋の扉を開ける。レクレイは前と同じで何かの書類に目を通して唸っていた。
「魔王様にゲイルか、どうされましたか?」
「レクレイさん私また旅行がしたいんです。許可をもらえますか?」
「はぁ~。ゲイル、今回はお前だな。この前マカロン殿の所へ行きたいと言っていたからその件だろう。」
「そうです。さすがレクレイさん話が早いですね。」
「まあ、いいでしょう。今回はこちらの国の中ですし、先日の事件の慰労ということで他の大臣にも話してみましょう。」
「ありがとうございます。」
「ありがとうレクレイ。」
「魔王様、今回の護衛は誰か希望はありますか?」
「そうですね、ゲイルさんとバウムさんは外せないですね。あとレクレイさんとメイリンさんに付いてきて欲しいです。」
「側近護衛官2人が付けば護衛は問題ないですね。ただ今回私は城に残らせて頂きたいのですが。」
「どうしてですか?」
「先日の事件の後処理がまだ多く残っておりまして、新しい財務大臣の選任、欠員の出た兵の募集、捕らえた者達の処罰等山積みです。ですから私は残ります。」
「レクレイさんが居ないのは寂しいですけどそれは仕方ないですね、わかりました。」
「ではこの話を各大臣の所へ持っていきますのでちょっとお時間を下さい。」
こんなにテンポ良く話が進むとは思わなかった。ソアルのおかげだな。
「それじゃゲイルさん、一緒にメイリンさんとバウムさんにお願いしに行きましょう。」
「ソアルって魔王だし、そういうのって兵士とかにお願いするもんじゃ無いのか?」
「いいえ、私直接お願いに行きたいんです。」
「そっか、いいよ。行こう、メイリンとバウムの所に。」
レクレイの部屋を出るとソアルとメイリンの所へ向かった。救護室に行くとメイリンは患者に回復魔法をかけていた。患者への対応が終わったのを見てメイリンに話しかける。
「お疲れ様ですメイリンさん。」
「ソアル、それにゲイルもどうしたの?」
「実はまた旅行に行くのですがメイリンも一緒に付いてきて欲しいなと思いましてお誘いに来ました。」
「本当!行く、絶対行く!また旅ができるなんて楽しみ。もちろんレクレイも来るんだよね?」
「それがレクレイさんもお誘いしたんですがお仕事が忙しくて来れそうにないそうです。」
「そっか、ちょっと残念だな。」
「じゃあ詳細が決まりましたらまた連絡しますね。」
メイリンの所を後にして今度はバウムの所に行くことにした。バウムはこの時間どこに居るんだろう?何も知らないな。今日ソアルの護衛についているプルートとフリークに聞いてみると城の裏庭だろうと言った。バウムは花を育てるのが趣味で城の裏庭を借りていろいろやっているらしい。城の裏庭へ行くと色鮮やかな花壇があり、バウムが水やりをしていた。
「バウムさんこんにちは。素敵な花壇ですね。」
「これは魔王様、ありがとうございます。」
「実はバウムさんにお願いがあって来たんですけど、私また旅行に行くことになったのですが、その護衛をバウムさんにお願いしたいなと思いまして、どうでしょうか?」
「俺で良ければぜひお供いたします。」
「ありがとうございます。これで皆さんOKですね。バウムさん、また連絡しますのでよろしくお願いしますね。」
バウムも護衛で付いてくる。後はマカロンの所に行ってゼビウスと話をするだけだ。
「ソアル、ありがとな。」
「どういたしまして。今回は前と違ってゲイルさんから頼ってきて下さったのでちょっと嬉しかったです。」
本当ソアルに助けられてばっかりだ。頑張って返していかないといけないな。




