反人間勢力ヴェアヴォルフ
この話はソアルの目線で書きました。
夜になりましたがローレンさん遅いですね、いつ頃来られるんでしょうか?
コンコン。
うわさをすればですね。
「どうぞ」
黒い衣装のローレンさんが入ってきました。
「魔王様お迎えに上がりました。」
「はい、よろしくお願いします。」
ローレンさんに案内でお城の地下へと移動します。階段を降りきった所でローレンさんが辺りをキョロキョロと見回します。誰も居ないことの確認でしょうか。確認が取れた所でローレンさんが階段近くの壁を触り始めました。すると壁が横にスライドして階段の続きが出てきました。こんな階段があったなんて知りませんでした。ゲイルさんの隠れている部屋もそうですけどこのお城にはまだまだ面白い所がありそうですね。隠し階段を降りていくと明かりが見えてきました。たどり着いた先には大部屋があり、何十人もの方がいらっしゃいました。まさかこんなにお仲間がいたとは。
「魔王様、我らヴェアヴォルフの集会へようこそ。ここは人間を嫌う者の集まりです。魔王様も同志とは知らず先日の襲撃事件失礼しました。さあ今こそ我らの指揮を執り人間共を殲滅しましょう。」
さてどうしましょうか。イブリースさんこの人数を制圧できますか?もちろん1人も殺さずにです。
『無論だ主よ。』
レクレイさんとパルディアさんはまだの様ですがイブリースさんは行けるようですしやっちゃいますか。
「ローレンさんお話はわかったのですが私やっぱり人間さんと仲良くしたいです。」
「えっ?」
イブリースさんよろしくお願いします。
『承知した。行くぞ!』
イブリースさんを手に取ると体が勝手に動き出しました。まずは目の前のローレンさん。頭に一撃を加えるとその場に倒れ込みました。その様子を見ていたヴェアヴォルフの組員さん達が一斉に剣を抜いて私を取り囲みます。イブリースさんにお任せしたら大丈夫とは言ってもこの状況はやっぱり怖いですね。
『案ずるな主よ。我を信じよ。』
360度から一斉に10人もの方が襲ってきます。私はイブリースさんのなすがままに回転しその襲ってきた10人を壁まで吹き飛ばします。
『数が多い、面倒だ一気に行くぞ!アースクラック!』
その場にイブリースさんを突き立てると360度に地割れが発生しヴェアヴォルフの方全員を巻き込みました。イブリースさんここ地下ですよ大丈夫ですか!?
『無論だ。威力は押さえてある。』
ホッ。取り敢えず終わりましたね。
「ソアル様!」
レクレイさんとパルディアさんがやって来ました。
「すみませんレクレイさん、パルディアさん、先にやっちゃいました。」
「ご無事で何よりです。それにしてもこれほどの人数が居たとは、早い内に叩くことができて本当に良かった。」
「そうですね。魔王様、レクレイ様取り敢えずこの者達を拘束して牢に入れましょう。」
それからはと言いますとパルディアさんが兵士さんをたくさん連れてきてヴェアヴォルフの方達を拘束して牢屋に連れていきました。ヴェアヴォルフの組員は全員で76名も居たようです。捕まえたのはいいですがこれからどう対応しましょうか。それはレクレイさんにお任せした方が良さそうですね。よし、これで事件は解決です、ゲイルさんを迎えにいきましょう。私はゲイルさんの隠れている部屋に向かいました。謁見の間の奥にある小部屋の暖炉の横の壁をコンコンと叩きます。するとコンコンと音が帰ってきました。暖炉にある隠しボタンを押すと壁が横にスライドして部屋が現れます。そこにはゲイルさんが立っていました。
「ゲイルさん、全部終わったので迎えに来ましたよ。」
「そっか良かった。ソアルお疲れ様。」
「今回はそのいろいろとすみませんでした。」
「いいよ別に。ちょっと痛い思いはしたけど、仕方がなかったのはわかってる。」
「ありがとうございます。そうだ、ゲイルさん、私この前バウムさんとお話したんですけど・・・。」
ゲイルさんにこの前バウムさんから聞いたことを伝えると、ゲイルさんはそうかと一言言って拳をぐっと握りました。バウムさんとの関係が良くなるかもしれないと希望が持てた様です。
「ソアル、ゲイル!」
メイリンさんが息を切らしてやって来ました。
「レクレイから聞いて走ってやって来たの。ゲイルが生きてて良かった。」
メイリンさんは泣きながらゲイルさんに抱きつきます。
「メイリンさんすみませんでした。悪い方達を捕まえる為とは言えゲイルさんを殺したなんて嘘を・・・。」
「いいのソアル。私もソアルを疑ってごめん。ソアルがゲイルを殺すなんてあるわけ無いのに。」
これでお2人との仲も元通りですね。イブリースさん今回もありがとうございました。
『構わん。我も大いに楽しんだ。』
それは何よりです。ふあ~あ。徹夜でしたからちょっと眠気が来てますね。今日は部屋でゆっくりしましょうか。




