ラグドール
ラグドール
作詞 平嗄
隣で聞こえるあなたの寝息 どこか満足げなその横顔
空になった腕枕に気づかないで 一体どんな夢を見てるの?
真っ暗な部屋の中 剥き出しな携帯の光と浮かぶ虚ろな瞳
待ち受けの家族写真に写るのは 知らないあなたの顔だった
傷つくことが愛だとして これ以上何を求めるの?
氷のように冷たい心 トかす気なんてさらさらないくせに
あたし、可愛い可愛いお人形
あなたが遊んでくれるのを待ってるの おもちゃ箱の中で待ってるの
「待って」なんて野暮なことは言わないけど
扉を出て行く時はこう言わせて 「またね」って
思えば初恋もそうだった 奥手なあたしの腕を引くあなた
「好き」って一言 どうしても伝えることが出来なくて
気づけばあなたの隣には 巻き毛でキュート、抜け目なさげな女の子
それでも変わらず笑顔で話しかけるわ せめてその子が妬いてくれればと
叶わぬものが恋だとして 今でも胸が苦しくなるのはどうしてなの?
置き去りにしたはずの記憶 忘れるつもりなんてさらさらないくせに
あたし、可愛い可愛いお人形
楽しそうなあなたを見ているの 微笑む姿を見ているの
「覚えてる?」なんて野暮なことは言わないけど
再び会えたらこう言わせて 「好きだった」って
あたし、可愛い可愛いお人形
遊ぶだけ遊んだら、おもちゃ箱へぽいされて
そして黙って待ってるの あなたが振り向くのを待ってるの
それでいい だってあたしはお人形 都合のいいラグドール
あなたの寝顔を覗きながら そっと待ち受けの画像を変えた
驚くあなたが見たくって