三話 『二人目』
「悪いな涼葉、掃除手伝ってもらっちゃって」
「んーん、こぉくんが困ってるなら私が助けてあげなきゃね」
毒島さんと無駄な論争を続けていたせいで、本来の目的である昇降口の掃除は全くと言っていいほど進んでいなかった。
たまたま通りすがった涼葉に手伝ってもらい、早く帰宅するべく今はせっせと手を動かしている。
「こっち終わったわよー」
遠くで毒島さんが職務の完了を伝える。涼葉もそうだが、制服(ブレザーは脱いでワイシャツ)の袖をまくって掃除に励む姿はなかなか家庭的だ。黙っていれば完璧美少女なんだけどなあ。
「あ、じゃあこっち手伝って!」
「はいはいー」
――十数分後
「掃き掃除、しゅーりょー!」
「いゃあめんどくさかったわね」
「時音ちゃんぶっちゃけすぎー」
いやあ、大変だった。掃いても掃いても桜が落ちてくるもんだからキリがない。結局諦めて妥協したんだけど。
これで昇降口掃除の殆どは終わった、残るは。
「後は碑文磨きだね」
「ああ、そういえばそんなのも言われたわね」
「碑文って、あの名前がいっぱい書いてあるあれ?」
涼葉が指差した先には、おそらく大理石でできた大きいオブジェがあった。
黒板程の大きさのあるそのオブジェにはギッシリと人の名前が刻まれていて、圧倒的な存在感を放っている。
「まあ、あれぐらいならすぐに終わるでしょ」
「そうだね、さっさとやっちゃおう」
黒板くらいの大きさならすぐに拭き終わる、僕たちは濡れ雑巾をもって拭き掃除を始めた。
「そういえば」
「ん?」
拭き掃除の最中に、ふと疑問に思ったので、隣の毒島さんに聞いてみる。
「この碑文の名前って、誰なんだろ? あ、いや、誰というか、どういう集団なんだろうなーって」
「そういえば、そこらへんの記述がないわね」
そう、この碑文、実は人の名前以外には何も彫られていないのだ。つまりは、この大量の名前は一体何者なのか? それが全く分からないのだ。
「まあいいじゃない、どうせ卒業生とかでしょ?」
「確かにね」
まあ別に分かった所でどうということもないだろうし、毒島さんの言う通り卒業生か何かだろう。にしても、公立高校なのに、こんな立派な碑文よく建てられたなあ。
「よし!」
「終わったー!」
3人もいればオブジェの拭き掃除なんて一瞬だ、一通りの作業を終えた僕達は一旦職員室に寄り、先生のありがたいお話を聞いてから無事、放課となった。
◇
「いやぁほんとにありがとな」
「いいっていいって! こぉくんのためだもん」
帰り道が別方向の毒島さんと別れ、涼葉と二人で下校中だ。家が隣同士なので、必然的に最後まで一緒に帰ることになる。
「別に無理しなくてもいいんだぞ、飯ぐらいなら一人でもなんとか作れるし」
「何? もしかして私邪魔なの?」
唇を尖らせて少し不機嫌になる涼葉。
冗談なのか本気なのかわかりづらいから結構困る。
「そんなことないって、涼葉に無理させちゃおじさんとおばさんに申し訳ないだろ?」
「大丈夫よ、2人もこぉくんなら任せられるって言ってくれたもん」
「ま、任せられるって……そんな大げさな」
「わたしは、本気なんだよ?」
「え? なんか言った?」
最後の言葉だけ、上手く聞き取れなかった。思わず聞き返すと、涼葉は顔を赤くして、「なんでもない!」と言った。
少し気になったが、まあ追及はしないでおこう。
「ああっ!!!」
「うわビックリしたぁ! どしたのこぉくん?」
「提出明日までの宿題、学校にわすれてきた……」
「ええ! 大変じゃない!?」
「もうだいぶ歩いちゃったし、いまから戻るの疲れるなあ……」
かと言って放って置くわけにはいかない、宿題はしっかりやらなきゃダメだ。
「代わりに私が持ってこようか?」
何くわぬ顔で涼葉が聞いてきた。相変わらず過保護すぎるんだよなあ。
「いや、気持ちだけ受け取っとくよ」
「そう……」
そんなことまで押し付ける訳には行かない、そう断ると、涼葉は残念そうな表情になった。
「ははっ、涼葉はかわいいな」
「ふぇっ!?」
「じゃ、急がなきゃだから!」
「あっ、ちょっと……!」
「ん?」
「荷物は持つよ、せめてそれは手伝わせて」
「お、ありがと。それじゃっ!」
流石に頭を撫でたのはからかいすぎだったかな? ちょっと後悔しながら、僕は来た道を急いで引き返した。
――
「こうき、わたしのことかわいいって。えへへ……」
走り去るこぉくんを見えなくなるまで見送った後、わたしはさっき撫でてもらった場所にそっと触れた。それだけで心臓が苦しくなって、自分でも分かるくらいに顔が赤くなってしまう。
毎朝ごはん作りに行って好きだよアピールしてるのに、なかなか気づいてくれないこぉくん、学校じゃ他の女の子が集まってきてなかなかアピールできないし……こぉくんのことを1番分かってるのはわたしなんだから!
「はぁ……」
思わず溜息が漏れちゃった、でも諦めないんだから、きっといつかこぉくんを振り向かせて見せるんだから!
「よし! そうと決まれば今日のこぉくんの晩ご飯の準備、しなきゃね!」
改めて決意を胸に刻み、わたしは一歩、踏み出した――
◇
「っ! あっ、うっ……」
流れ込むような意識の奔流、痛みに呻き、額に手を当てる。
その場に崩れ落ちていた少女は、暫くしてゆっくりと顔を上げた。
「はぁ……はぁ……戻ってこれた……、これで、2回目!」
その瞳に映る街の情景は
『ようこそ、裏のチャンネルへ』
深紅の夕日に染められていた――
少女――水無月涼葉が、最初にこの世界にやって来たのは昨日の5限目の後の休み時間だった。
廊下に出たところで周囲のざわめきが消え、意識が覚醒。異常な風景と頭に響く声、そして無人の恐怖に耐えきれず、廊下の隅で縮こまってずっと目を閉じていただけだったのだが。
「やっぱり外にも誰もいないか……ほんっと勘弁してほしいわ……」
彼女にとって2回目となった今回、どうやら前回よりは冷静でいられるようで、周囲に警戒して、恐る恐る歩を進めながらこの奇妙な空間について思案を巡らせていた。
『真っ赤』と呼んでも差し支えないような夕焼け空、ここまで来ると夕焼けとは別の何かだが。
「目に悪そう……」
真っ赤に染まった情景に軽口を叩けるぐらいには落ち着いたなと、自己分析をすませ、今の状況について考える。
時期は曖昧だ、春休みに課題が終わらず四苦八苦していたことも覚えているし、二年生に上がった時航希とまたもや同じクラスになって驚いたのも紛れもなく『今の自分』だ。
少なくとも、それまでは毎朝毎朝航希の家にお邪魔するなんてことはしなかったし。ましてや朝ご飯を作ってやるなんてことは今まで考えたこともない。
何より問題なのは日常生活でのあの言動。ああいうのはアニメ、マンガでよく見たことはあるが、よく考えて欲しい。現実であんなのがいたらまずドン引きである。
――簡潔にまとめると『本来の人格が封印され、別の人格が現実で学園ハーレムストーリーを始めやがった』というのが今の現状だ。
「うん、意味分かんね」
早くも匙を投げ出したくなるが、このまま放置して、別人格に恥を上塗りされていくのは大いに御免被るので頑張って考える。
ゆっくりと歩きながら涼葉は顎に手を当て思案にふけった。
――別の人格、なんかラノベっぽいから仮に「ラノベ人格」としておこう。がやらかしてきた行動は、しっかりオリジナルであるスズハに記憶されてる。逆にスズハの行動がラノベ人格に伝わっているかどうかは分からない、ラノベ人格がそういう「言動をした」というのは過去の体験として残ってるけど、その時の彼女の「思考」までは分からないから。
ということはもしかしたら、ラノベ人格がこちらを認知した上であの苦行のような行いをしている、つまりは元々スズハとは別の人間いや、人間達が何かしらの方法で、スズハたちの体を乗っ取った可能性がある訳だ。
「……でも誰かに乗っ取られたにしては成り代わろうって意思がまるで無いよね、航希は自分の事、『僕』じゃなくて『俺』っていうし、スズハも自分の事は『私』じゃなくて『スズハ』って呼ぶし」
――あれ? なんかスズハの方がビッチっぽくね?
「いやいやいや、ない! ありえないよ! つーかなんで変なとこで清楚な感じだしてんのあのビッチィ!」
怒りのあまり、自らも言葉使いによって清楚から遠ざかっている事に気づいていない涼葉。自分が知らないうちにテンプレラノベ幼馴染に変貌していた事を考慮すれば致し方ない事である。まだ触れていないが、あのハーレムに対する周囲の反応はそれなりに凄まじいものであり、他クラスからは珍しいもの見たさに人が集まってくる程だ。
例え体を取り返したとして、この先の学校生活に支障が出ることは目に見えており、その光景を思い浮かべた涼葉は近くの猫避けのためのペットボトルで地面をタコ殴りにするという狂喜乱舞っぷりを披露している。
「ふーっ! ふーっ! ……スーッ……ハァーッ。おーけー、セラピー、セルフセラピー」
昂ぶる怒りをなんとか深呼吸により鎮め、再び考察に入ることにする。
――少なくとも、航希がおかしくなっているのは確実だね、他の6人に関してはちょっと分からないけど。
航希の性格は昔から知っているので、あの大人しそうなチェリーボーイが本来の航希でない事は一目で分かる。まあ本人もチェリーなのだが、多分。
しかし、他の6人に関しては、去年のクラスが違うので進級したばかりの現状では今の性格が本来の性格なのかは分からない。それは去年涼葉と同じクラスだった航希にも言える事だ。
「個人的にはあの子たちもおかしくなってる事を願いたいけどね……」
あの強烈な性格が素の性格だとしたらそれはそれで救いようがない。
そしてハーレムメンバーといえばどうしても気になる子が1人
「なんだっけ? ハイスペック……オート……なんとか。あれって人間だよね? 」
自称、高性能機巧人形のアスィーナ。この謎現象でおかしくなった立派な人間が自称しているだけだと思いたいのだが、どうしても無視できない問題があるのだ。
「尻尾、生えてるんだよねあの子」
そう、彼女には人間が持っている筈のない器官「尻尾」が付いているのである。もちろん取付け式のものではなく、尾骶骨の部分からしっかり伸びているのを体育の着替えの際に確認している。しかも時折クネクネ動いているのでもう疑いようも無い。
何より恐ろしいのは――
『「アスィーナちゃんおはよ!」』
『「おはようございマス!」』
『「先生、分からない所があるのデスが?」』
『「おう、なんだ? 言ってみ?」』
――周りがそれを全く気にしていない事だ。
「うん……知らね」
あまり考えるとかえって本題を見失うような気がして、取り敢えずこのことは考えない事にしておいた。
今考えるべきことは、この世界が何のために存在するのか、そして、どうすれば自分の体を取り戻すことができるかだ。
「他の6人がこの世界に来れないことは前回で確認済み。ここに来る前は6人とも教室にいたから、もし来れるならあの時に教室にいたはずだもんね」
前回涼葉がこの世界に来た時、教室の中はもちろん、周囲に人の気配は全くなかった。
だからこそ前回は冷静な行動ができずただ怯えるだけだったのだが。
「航希はあの時早退してたから、ワンチャン来れてるかも……いや、楽観視するのはよくないよね、航希も来れないと想定したほうがいいか……」
口ではそう言いつつも、やはりそうであって欲しいと期待してしまう。肝は座っている方だと自負してはいるが、それでも涼葉は一介の高校生だ、1人でいるのはそれなりに心細く堪えるものがある。
それでも少女は最悪の状況を想定しておく、この状況を打開できるのが自分しかいないのならば、自分がやるしかないからだ。こうやって限定的でも本来の自我で動けるだけでも運がいい、このような意味不明な世界でも、最初から何もできないよりは大分マシだ。
「とりあえずは実験その1!」
今まで動かし続けていた歩みを止める。
目的地に到着した涼葉は、その建物を見てニヤリと笑った。
「お邪魔しまーっす」
玄関に靴と荷物をほっぽり出し、無遠慮に上がり込む。まるで自宅のような振る舞いだが、本人の言葉通りここは正真正銘他人の家である。
入り口、階段を登りリビングへと、涼葉は迷いなく屋内を進んでいく。二階にキッチンがあるという比較的珍しい構造にも関わらず迷いなく進めるのは、何度も通った事があるからだ、それこそ物心ついた頃から――
そう、ここは涼葉の家のお隣さん。幼馴染――航希の住む、百条家である。
そして涼葉が立っている場所は二階のキッチン、冷蔵庫の前である。
「それでは、ご開帳ー!」
おもむろに冷凍庫の取っ手に手を掛け、グッと引き出す。
そこには、様々な色の長方形が一面に敷き詰められていた。その長方形はプラスチックの包装に包まれており、包装には日本人なら誰でも知っているであろうガキ大将風のキャラがプリントされている。
――そう、一本約60円というお手頃価格が売りの、「あの」棒アイス君である。
「それなりに手は付けられてるけど、大半は残ってるね」
アイスが全滅していなかったことに安堵する涼葉。その場に膝立ちになり、中身を物色し始める。
何を隠そうアイスは涼葉の大好物である、いや、本人の言葉で言うのなら魂の糧だ。
一時期は1日1アイスを信条としており、毎日アイスを食べていた事もあるくらいだ――当然両親に止められたが。
本人曰く、「身体は氷菓で出来ている」そうで、少なくとも3日に一本は食べないと死ぬらしい。
しかし、今回のハーレム化の件で涼葉は二週間ほどアイスを食べていない。あろうことか彼女が「ビッチ」と呼ぶ人格はアイスを食べなかったのである。
……その結果。
「ふひっ、ふひひひひっ」
大量のアイスを目の前にして理性が崩壊したのか、包装を破り捨てては氷菓にがぶりつく涼葉。何故百条家に大量のアイスのストックがあるのかはこの場は置いておいて、焦点の合わない目で奇声を上げながらアイスを貪る姿は完全に薬物中毒者のそれである。
「うっめっぞこれ、ひひひっ!?」
下手したらこのまま帰って来なくなりそうな勢いだが、不幸中の幸いなのか彼女が今食べている物はかき氷を棒アイスにしたタイプの物で、かき氷相手にがぶりつくような真似をしたらどうなるかは……
「あっ! キーンッ!?」
明白である。
「あいたたたた……食べ過ぎちった」
精神的にも物理的にも冷静になった涼葉は頭を抑えている方とは逆の手でそっと冷凍庫の引き出しを仕舞った。
途中で思わぬ暴走があったが、一応これは涼葉の実験の一つである。
「これで元の世界のアイスが減ってれば、二つの世界は連動していることになるね、うん! 我ながらいい作戦だ!」
自らの名案に一人で満足し頷く涼葉、完全に別の思惑が見えていた気がするが気にしてはいけないのだろう。
それに、実験はこれで終わりではない、まだ色々試すことがあるのだ。
「よし、それじゃあお次はっと」
次の目的地に向かうべく、リビングの出口へと進む。部屋を出ようとドアノブに手をかけた瞬間だ――
――手に違和感?
「っ!?」
慌ててドアノブから手を離し、手のひらを凝視する。さっきまで何ともなかった涼葉の手からは細かい砂のような粒子が立ち昇っていた。よく見ると、もう片方の手からも同じものが出ている。
「なになになに!? なにこれ!!?」
手から湧き出る粒子の量は徐々に増えていき、肘の方まで侵食が始まっていた。何故だ? 何が原因なのだと記憶を探る涼葉の脳裏に、一つのワードが浮かんだ。
「黄泉竈食ひ……!」
昔、伝記か何かで読んだことがあった、黄泉――あの世の食物を食べた者は、二度と現世には帰ることができないと。
先ほど物色していた冷蔵庫に視線をやる、まさかこの世界の食べ物は食べてはいけないのではないか? もしそうならば、先ほどあそこにあったアイスを食べた涼葉は……
「いや、いやだ……」
全身の血の気が引いて行き、冷や汗が頬を伝う。動悸が激しくなって息が荒くなる。
「やだ、消えたくない……」
――逃げなきゃ。
「いや、やだ」
身体の粒子化はさらに規模を拡大し、身体の至る所が蝕まれていく。
――逃げなきゃ。
「逃げなきゃ」
彼女の中で、何かが切れた。
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!?」
無我夢中で玄関を目指し走る。ドアを押し破り、階段を駆け下り、ただ出口を目指す。
そこに行けば助かる保証なんて、そんな物はない。しかし本能がそこに留まることを許さなかった。直葉の「死にたくない」という生存本能が。
もつれる足を無理やり動かし、ただ走る。玄関を飛び出た、外が騒がしい、さらに走る。走る、走る、走る、走る、走る、走る、走る、走る、走る、走る、走る、走る、走る、行き止まり、曲がる、人影、避ける、走る――
――人影?
「こ――!?」
「す――!?」
この瞬間、水無月涼葉はこの世界から――消えた。
???「はい、どうもこんにちは。今回は『迷世のファンタズム』を読んで下さってありがとうござ」
???「ねー! ウチのア○プチ知らない?」
???「ちょっ! も……じゃなくて。ギャル子! 本番本番!」
???「あ、やば……」
???「……………………えー、気を取り直して。今回は『迷世のファンタズム』を読んで下さってありがとうございます! 」
???「こんな訳の分からない素人の落書きに目を通して頂いて、作者共々感謝感激の極みでございます」
???「……………………えー、突然ですが、今回から後書きに新コーナーが設立されました! …………コーナーと言っても、ただの作者のお遊びなんですけど」
???「スズハの本来の人格登場記念に、当分出番の無いであろう私たちが和気あいあいと語り合うコーナーですね?」
???「ちょっ……! 出番無いとか言ってる時点で和気あいあいとしてないと思うんだけど?」
???「ゴホンゴホンッ! ……まあそれで大体あってます」
???「あ、あってるんだ……」
???「名付けて! 『当分出番の無いヒロイン達が本編の内容について語り合う部屋(仮称)』です!!」
???「仮称かよっ!?」
???「まんまっ! そして若干のネタバレ!!」
???「記念すべき第一回。まずは皆で自己紹介と行きましょう。一応私達、本編に登場するキャラクターなので、皆さんネタバレにならない範囲でお願いしますね。
まずは私、司会進行を務めます【ドラ子】と申します。よろしくお願いします。はい次」
???「シリアスなんてクソ食らえ【マキナ】です」
ドラ子「一体何が起こるんでしょうねえ? あ、ちなみにネタバレ防止のために全員偽名です、ご了承下さい。はい次」
???「【ギャル子】よろしく。つかこれ一気に自己紹介しても読者さん覚えらんなくない?」
???「確かに。…………減らします? 【パペット】」
ドラ子「怖い事言わないで下さい。そしてそれをキャッチコピーにして自己紹介しないで下さい。名前は常にセリフの横に書いてあるので覚えなくても大丈夫かと。次」
???「えーっと……たくあんって美味しいですよね。【ランナー】です」
ドラ子「ネタバレにならない範囲の自己紹介って難しいですよね。分かります。因みに私も好きですよ、たくあん。……それではラスト、お願いします」
???「××××。【ぽにー】です」
ドラ子「どっせーい!!!」
ぽにー「ぶべらっ!?」
ランナー「うわぁ……見事なドロップ……」
ドラ子「カーット!! 今のカーット!!」
ギャル子「うん、確かに今のはない、ないわ」
パペット「ぽにーがなにを言ったか気になる人は、円盤を購入すると無修正版が」
マキナ「見れません! というかそんな物売ってません!」
ドラ子「…………気を取り直しましょう。以上6名が構成員となります。一応全員女子です。タイトルにも『ヒロイン』と明記してしまってるので、正体は察して下さい」
ぽにー「6人って、誰が誰だかわからないザンス」
ギャル子「6人……誰が誰だか……ザンス……ウッ頭が!」
マキナ「やめい!」
パペット「大丈夫ですよ、一応正ハーレムなので腐海に飲まれることはありませんし。そもそも閲覧ユーザーがいるかも……」
ランナー&マキナ「「YA☆ME☆RO!!」」
ドラ子「ゲフンゲフン……まあぽにーの言う通り。6人でゴチャゴチャ喋っても混乱するだけだと思うので。次回からは二人ずつで進行していきます」
ランナー&マキナ「「へぇ……」」
ぽにー&パペット「「…………?」」
ドラ子「まあこんな感じでやっていきますので。本編共々、どうかよろしくお願いいたします。…………まあ作者の気分次第なので、続くかどうかは微妙な所なんですけど(ボソ」
ギャル子「あれ? 本編に一切触れてなくない?…………」