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誰も残らない --ノーワン・バット --  作者: なつ
第三章 はぐれの場合
17/27

  3

 が、結果は、最悪なものであった。いや、おそらく三人共が予想していた結果だった。波止場に移動し、また道を戻り、それから屋敷から伸びているいくつもの道を歩いた。草木が多く生えていたけれど、もしも誰かが潜んでいたとしたら、その痕跡が残っているだろうと思われたが、そのようなものは全く見当たらなかった。少なくとも、一日以上この島にいるのだ。食べ物の後が見つかってもおかしくないだろう。

 夕方屋敷に戻ると、今度は念のため屋内の探索を始めた。リビングから、ダイニング……西崎の死体がそのままだったので、このときまたシーツを持ってきて、彼の体にかけておいた。キッチンにも移動する。テーブルの陰や、棚の中も確認するが、人が隠れている痕跡はない。二階に移り、それぞれの部屋を見て回る。バスやシャワールーム、クローゼットもそれぞれ見てみるが、怪しいところは何もない。

 結論は、やはりこの島には最初から五人しかいなかったということだ。

 そして、それが意味することは少ない。


 パンを軽く食べたが、この探索がよほど体に負担だったのか、体が重くなった。あたいは、部屋に戻ると告げると、すぐに、元は広田葵のための部屋に入った。

 体が重い。

 分からない。

 どうしてこんなに疲れているのだろう。

 運動は、得意なほうではないけれど。

 気を張りすぎているのだろうか。

 それに、あの告発のせいかもしれない。

 そうだ。

 すべてあれから始まっているのだ。

 西崎も、紺野も。

 他の二人も、やはり罪に汚れている。

 あれに沿うように、あたいたちは順に殺されていくのだ。

 重い、体が、重い。

 ゆっくりと意識が遠のいていくのに、必死に抗う。

 抗う。

 どれほどの時間、戦い続けていただろう。

 体は動かない、頭も動かない。

 それなのに、

 どんどん、という音が響き、部屋の扉が開けられた。

 誰かが、立っている……


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