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『放課後スターライト! ~私立夢見ヶ丘スクールアイドル日誌~』  作者: ゆっきー
第1章:夢見る少女と、輝くステージ

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3/8

第3話:ライバル現る!?

順調に見えたアイドル活動に、早くも暗雲が!?

強力なライバルの噂を聞きつけたあかり達は……。

青春のスパイス、ライバル回です!


「えっ、嘘!? 2組の西園寺さいおんじさんが!?」


 翌日の昼休み。

 購買で買った焼きそばパンを頬張ろうとしていた私の手が、ピタリと止まった。

 目の前の席でスマホをいじっていたクラスメイトの噂好き女子、カナが声を潜めて言う。


「本当だってば! なんかね、本格的なダンスユニット組んで、次の合同ライブにエントリーするらしいよ」


「マジか……西園寺さんって、あのバレエ経験者の美少女だよね?」


 隣で野菜ジュースを飲んでいた美姫が、渋い顔をした。

 西園寺玲奈れいな

 容姿端麗、成績優秀。おまけに実家はお金持ちという、絵に描いたようなお嬢様だ。

 そんな子が本気でアイドルを始めたら、私たちの『ルミナス』なんてひとたまりもない。


「やばいよ美姫! 偵察に行こう!」

「えぇ~、今から? ご飯まだ残ってるのに……」


 私は美姫の手を引いて、教室を飛び出した。

 廊下は昼休みの生徒たちで賑わっている。

 笑い声、走り回る男子、先生の怒鳴り声。

 いつも通りの喧騒だ。


 ……ただ、少しだけ気になったことがある。


「ゲホッ! ゴホッ! ……はぁ、はぁ」


 すれ違った男子生徒が、ハンカチで口を押さえて激しく咳き込んでいた。

 顔色が悪い。土気色というか、少し青黒い感じがする。


「大丈夫? 保健室行ったほうがいいんじゃない?」

「あ、ああ……平気……ただの風邪だから……」


 彼はふらつく足取りでトイレの方へ消えていった。

 最近、季節の変わり目だからかな? 風邪引いてる人、多い気がする。


「あかり、急がないと予鈴鳴っちゃうよ!」

「あっ、待って!」


 気を取り直して、私たちは2組の教室へ向かった。

 教室の後ろからこっそり中を覗く。


「……あれ? いないね」


 西園寺さんの席は空席だった。

 近くの女子グループが話しているのが聞こえる。


「玲奈、どうしたの?」

「なんか朝から調子悪いって言ってて、さっき早退しちゃった」

「えー、珍しいね。あの玲奈が」

「なんか熱っぽかったし、顔真っ白だったよ。貧血かな?」


 早退かぁ……。

 ライバル視して偵察に来たのに、なんだか拍子抜けしてしまった。


「なんだ、いないのか。……でもさ、あかり」


 美姫が窓の外を見つめながら呟く。


「ん? どうしたの?」


「今日、救急車の音、すごく多くない?」


 言われて耳を澄ますと、確かに遠くから『ピーポー、ピーポー』というサイレンの音が聞こえる。

 それも一台や二台じゃない。

 街のあちこちから、不協和音のように響いている気がした。


「……事故かな?」

「かもね。大きな事故があったのかも」


 美姫は肩をすくめた。


「ま、西園寺さんがいないなら今はチャンスじゃん! 放課後の練習、気合入れようよ!」

「もう、あかりはポジティブだなぁ。……まあ、負ける気はしないけどね」


 私たちは顔を見合わせて笑った。

 強力なライバルの出現。

 それはピンチだけど、燃える展開でもある。

 西園寺さんが元気になったら、正々堂々と勝負しよう。

 そう心に決めて、私たちは教室へ戻った。


 窓の外で鳴り止まないサイレンの音が、徐々に近づいていることに気づかないまま。


ライバル・西園寺さんは不在でしたが、これからどう絡んでくるのか?

それにしても風邪が流行っているみたいですね。皆さんも体調管理には気をつけてください!

次回、部活中にトラブル発生!?

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