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婚約破棄された瞬間、泣き崩れたのは殿下のほうでした

婚約破棄を宣告された公爵令嬢アリシア。
王都の舞踏会の壇上で、彼女は静かに礼をし、「お幸せに」とだけ告げて去った。
だがその瞬間、泣き崩れたのは殿下のほうだった。
すべては誤解、そして陰謀――。
罪をなすりつけたのは誰か。愛を壊したのは何だったのか。
アリシアは真実を探る旅に出る。
“殿下の涙の理由”が明かされるとき、彼女の運命は再び王宮へと引き戻されていく。
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